博士によるルールのおさらい

「助手の説明では不十分なのです。私が改めて説明するのです。」


―ゲームの流れ―

1ゲームの制限時間は砂時計の砂が落ちきるまで。(30分程度。)

プレイヤーが自分のスタンプを押したカードを投票する。

全員の投票が終了、または時間切れで1ゲームが終了。その後結果発表へ。

ゲーム開始から終了までの間、必ず1度は投票室に入らなければいけない。また、投票を終えたプレイヤーはそのゲームが終了するまで投票室に入ってはいけない。

投票時間開始から結果発表終了までを1ゲームとし、10ゲーム行う。


―結果発表―

結果の発表は、あらかじめ割り振られた記号を使用して発表される。

また、誰が何に投票したかは発表されない。


―投票室―

投票室には、同時に二人以上入室してはいけない。

カードは投票室内の6つの箱に用意してあり、待機しているカタカケフウチョウに欲しい絵柄を申告することで入手できる。

カードはプレイヤーが投票室を出るたびに補充される。ただし、パイナップル以外のカードは十分に用意されているが、パイナップルは15枚しか用意されていない。また、一度投票されたカードは以後使用されない。

スタンプを押す前であれば、不要なカードは返却でき、このカードは箱に戻される。

投票は1ゲーム中に複数回行うこともできるが、二回目以降の投票は反映されない。


―得点・減点―

バナナ、リンゴ、メロン、モモ、イチゴの5種については、二人以上が同じものに投票した時点で減点となる。

(例)

バナナ1、リンゴ0、メロン1、モモ3、イチゴ0

→バナナ、メロンに投票:+1

 モモに投票     :-1


バナナ0、リンゴ2、メロン2、モモ0、イチゴ1

→イチゴに投票    :+1

 リンゴ、メロンに投票:-1


この5種で、全員がバラバラに投票した場合は全員が+2される。

パイナップルはほか五枚と異なり、全員で合わせれば+5となる。

しかし、揃わない場合は状況によって得点、減点が異なる。

1、 一人だけがパイナップルまたは一人だけがパイナップルではない場合

パ=パイナップル

〇=パイナップル以外

〇〇〇〇パ or パパパパ〇

この場合は、前者であればパイナップルに投票したもの、後者であればパイナップル以外に投票したものが、名前を公表の上、-10される。それ以外のプレイヤーは、複数人で同じカードを投票していても+1される。


2、 パイナップルへの投票が二人または三人の場合

〇〇〇パパ or 〇〇パパパ

この場合は、パイナップル以外のカードと同様に処理される。(-1)

また、この時パイナップル以外の投票も通常通り処理される。


―罰則―

ルール違反者には以下の罰則がある。  

・名前の公表

・50点の減点


―全ゲーム終了後について―

全ゲーム終了時、ポイントが最も高いプレイヤーが優勝者となり、商品の特製ジャパリまん150個に、そのプレイヤーのポイント分を加算したものが景品として贈呈される。ポイントがマイナスの場合も加算のため150を下回る場合がある。なお、終了後のプレイヤー間での特製ジャパリまんのやり取りは禁止。

優勝者以外のプレイヤーは、ポイントがプラスの場合は何もないが、マイナスの場合はポイント分のジャパリまんを返納しなければならない。


「…とまあ、これで漏れはないはずなのです。さあ、頑張るのですよ。」

ヤジが飛んだり助手が忘れていたりと、散々なルール説明で博士も思うところがあったのだろう。


しかし、ジェーンはずっとルールと同じくらい気になることがある。博士も助手も、口と袖にカレーがついているのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る