第7話リリパットは仲間を呼んだ。コボルトは仲間を呼んだ。 人口爆増?
コボルトとリリパットの一族が合流した。
聞いていた通りコボルトの成人は、あまり多くない。しかし、彼らは生後2~3年で成人するらしく、外敵のない恵まれた環境では爆発的な人口増加も考えられた。俺は至極まじめな顔で、黒足とモーブという名前に決まったホモブ(男)を、連れ薬品売り場の一角へと足を運んだ。なお、黒足については本人が『別に名前の変更は必要無い』というので、改名せず黒足のままとなった。
薬品売り場で、目当てのモノを見つけた俺は、それを伸ばしたり膨らませたりしつつ、使い方とその役割を説明してやった。
しかし『一度、手本を見せてくれないか?』という要望だけは全力で断った。大丈夫、弄っていればなんとなく、使いこなせてしまうものだよ。
「念のため言っておくが食べ物じゃないからな。それと使い捨てで再使用は禁止。捨てるときは決められたゴミ箱に捨てる事。他の者にも伝えてくれ」
油性ペンなどで『ゴミ箱』と箱に書けば、翌朝には中身が消滅する謎仕様を発見したので、生ゴミやリサイクルできるゴミ以外は、こうしたゴミ箱で処分している。
「わかりました。コボルト族は俺が伝えます。リリパットはよいのですか?」
「リリパット族は、サイズが違いすぎて俺にはどうしようもない。彼らの理性に頼るしかない」
まあ、リリパットの理性とか存在するのかも怪しく、少々の不安もあるけれど仕方がない。元々体が小さいし、多少人口が増えてもどうにかなると信じ…たい。ちなみにコボルトのナニは人よりは犬のそれに近いが、ハイ・コボルトのナニは、ほぼ人のモノと同じような感じだ。
「それと…これだ」
俺は次なるものを取り出し二人に見せる。
「これは女性が使用する物なのだが…モーナ(ホモブ・女)は出産後まで必要ないし、コボルトは体の構造的に必要かどうかわからないが、一応…」
とりあえず生理用品についても説明したが、二人の顔を見る限り全く理解できてないようなのでモーブ立会いの下、俺がモーナに説明することになった。しかし、俺から説明されたモーナは軽く混乱し、それを見たモーブが俺を威嚇してくるカオスな状況になって説明会は終了した。俺しか説明できないんだから仕方ないじゃん。説明会後、密かに生理用品が認知されはじめ、一部人気商品の品薄事件が発生。何故か俺が職務怠慢として責められた。
真に遺憾である。
ちなみに地球の犬には出血を伴う生理があるが、人間の生理とは理由とタイミングが違うらしい。また、地球の猫には、人間が確認できるほどの出血を伴う生理は無いので、もし血が出ていたら怪我か病気と思われる。
それぞれの仕事。
共同体として、暮らすからには皆何かしらの役割を担ってもらわなければいけない。例え俺の能力で衣食住足りて礼節を知ったとて、全員ぶらぶら遊んで暮らしていて良いはずがないし、そんな暮らしは俺が死んだら終わってしまう。安心できる将来のために、それぞれに出来ることをやってもらおうと思う。
コボルト族の仕事としては、主に狩と畑の耕作をしてもらう予定だ。拠点の周囲2km四方は、召喚を利用して更地にしてあるので、この更地の一部を畑にするため、今多くのコボルトが鍬などの耕作道具や、耕運機を使って地を耕している。
最初に俺が取説を読みながら、ハイ・コボルトの一人に耕運機の使い方を教え、そのハイ・コボルトを指導役にして、他のコボルト達に使い方を教えさせた。
コボルト達は、上位種となったハイ・コボルトの指導によって、危なげなく耕運機を使いこなしていた。
「わん♪わん♪」
なにやら耕運機を押しながら、鼻歌?を歌い尻尾を振っているが、そんなに楽しいのだろうか。
「族長、上手くいっているかい?」
俺は、黒足の父であるコボルト族長に声をかける。当初、族長は代替わりを考えていたが、ここに来た初日にコボルト族にドッグフードを食べさせたところ、族長を含む数人がハイ・コボルトへと進化した。その結果『息子はまだ若い。俺も進化したし、もう少し族長続ける』といって、族長継続となった。
「おお、おやかた様。実に順調です。元来コボルトは穴掘りが好きですからな、耕すのに順番待ちが出来るほどですよ。できたらあの機械や鉄の鍬がもっと欲しいところですな」
見れば数人が耕運機に羨望の眼差しを向けて居る。彼らは人力で容易に作業できる「土起こし器」や鍬を手に、地面を掘り返しているので遊んで居るわけではないが、耕作面積の差は大きく、耕運機が羨ましいようだ。
「もしかしてコボルトは洞窟を掘ったりするのか?」
「おや、よくご存知ですな。確かに我ら一族は洞窟を掘って寝床を作りますぞ」
ファンタジーの定番とも言えるコボルトには、由来となった実話がある。その昔、銀の採掘に従事していた鉱山夫達は、銀に混じって採掘される『偽銀』に悩まされていた。鉱山夫達は、怪物が自分たちの目を盗んで坑道に入り、魔法やすり替えなどで高価な銀を無価値な偽銀に変えてしまったのだと考え、その怪物に偽銀の名称を付けて嫌い、恐れた。
現代において、その偽銀はコバルトと呼ばれ、その有用性と加工技術が確立されているが、かつては銀に似た加工できない屑金属という認識でしかなかった。
そして、鉱山夫に伝わる怪物の話が、ファンタジー作品等においては、穴を掘る習性があり銀をダメにしてしまう『怪物コボルト』として定着した。また、鉱山夫に嫌われていたという事から、同じく鉱山と縁の深い『ドワーフと敵対している』等の説が生まれたようだ。
なお、地域によってはコボルトがゴブリンと、同一視される伝承もあるようだ。
「俺の生まれ育ったところでも、コボルトに似た生物の話があったのを、ちょっと思い出してね。もっとも、実在は確認されていなかったけどね。耕運機は、明日エンジンと電動を各一台持ってくるよ」
俺の感覚からしたら排気量50cc程度の耕運機は『家庭菜園で便利』ぐらいの物なんだけど喜ばれているなら幸いだな。
「じゃあ俺は他を見にいくけど、適当に休憩を入れながら作業させてくれよ」
俺は持ってきた差し入れを、族長に預け別れの挨拶をしてその場を離れる。
大規模に開拓するにはトラクターが必要かな・・・ミニショベルで鋤を引いたら昔の牛馬耕みたいな感じで耕せるかな? いや、キャタピラじゃあ踏み固めてしまって、効率が悪そうだな。まあ、最初から大規模にやっても上手くいかないだろうし、しばらくはこのままでいいか。
「健人殿~ハリウサギやツノシシが捕れました!」
声のした方をみればモーブとハイ・コボルのアリスタンが、リヤカーを引いてやってくる。アリスタンは族長と同時期に進化した合流組みで、たれ耳の父親だ。声の感じからすると狩の成果は上々のようだ。
「お疲れさま。弓やスリングに大分慣れたようだな」
元々モーブの狩は槍や石投げで、コボルトは集団で囲い込み木の枝などで殴るというスタイルだったらしいが、どちらも成功率は高くなかったそうだ。そこで俺が以前自作した弓やスリングを渡して練習させたところ、モーブとアリスタンは器用に弓やスリングを使いこなし、コボルトはクロスボウを使えるようになった。まあ、普通のコボルトは、あまり手先が器用ではないため、少々ボルトの装てんに時間が掛かるようだけど、それは仕方がないだろう。弓のほかにも近接武器として、各々が短槍や剣スコなどを持って森に入っている。
弓はPVC(ポリ塩化ビニル)を加工したもので、簡単にいうとピニールパイプで作った弓だ。作り方は割りと簡単で、まずパイプを適度な長さに切る。この切断には塩ビカッターがおススメだ。弓用のパイプを切断するだけなら千円ほどで買えるだろう。次に丸いパイプを楕円形に押しつぶす作業をする。これには工業用のヒートガンやジェットヒーターなどが便利だが無ければストーブやガスコンロの熱などでじっくりゆっくり温めるのが良いだろう。火傷とパイプの焦げに注意しながら温めれば次第にやわらかくなる。指でつまんで簡単につぶれるほどになれば、木材などでサンドイッチにし、それをバイスなどで締めつける。温度が下がれば楕円パイプの出来上がりだ。より正確な形状にしたい場合は、木材を弓形状の凹凸型にするのが良いだろう。このパイプの両端に切れ込みや穴を開け、弦を通して結べば、最も簡単な「単一素材の弓」であるセルフボウの完成だ。更に両端に滑車を取り付け、弦を1往復半させれば簡単なコンパウンドボウになる。既にモーブ達には作成方法を教えてあるので、俺が作らなくても自分達で作れるようになっている。
「ケント様、貸して頂いた罠で、生きたウサギも数匹捕まえてきましたぞ。この生きたやつはどうすれば良いですかな」
おお、小動物捕獲器で捕れたか。こいつらを繁殖させられないか試したいんだよな。
「今、レオノールさんに飼育場所を用意してもらっているので、彼女に場所を聞いてもらえませんか?」
「む、娘がですか?分かりました。しかし、以前にも申しましたように、我ら父娘に“さん”付けなど必要ありませんぞ」
いや、だってあなたの娘さん肉食系女子だから、気をつけないと種族の壁あっさり越えてきそうだし、あなたもそれを良しとしている節がありますよね。でも俺、犬より猫派だし、ケモナーでもないから、異世界とは言え顔が犬の人はちょっと無理。
「そうですか、しかし男同士のような気安い仲とはいきませんからね。そこは節度が必要だと自分は思うわけですよ」
「いや、父親である私が問題ないと言っているのです。むしろ娘はそれを望んでおりましてな…それに我ら一族はまだ数回の進化を残しておるはずですからな。きっと娘もケント様に相応しい姿になりましょう」
「は?」
え?それどういう事?あと二回変身するの?それ、どちらのフリ○ザ様ですか。
「昔の言い伝えなのですが、かつて英雄とよばれた方と共に旅したコボルトが旅の末に英雄と変わらぬ姿まで進化して結ばれたという伝説がありまして」
「本当に?」
「伝説ですので真偽は不明ですが、我々はハイ・コボルトに進化できる事を知りませんでしたからな。ならば逆に伝説を否定できる根拠もありませぬ」
コボルトが犬耳シッポの人間になったりするのか?
「まあ、まだ先の話しですよ。では私はハリウサギを預けてきます」
俺は無言でスマホを取り出しメールを打つ。
宛先:女神様
件名: コボルトの進化について。
本文: いつも見守っていただきありがとうございます。
実はコボルト族は進化を繰り返すことで人に近しい存在になるという話を聞きました。本当にその様なことがあるのでしょうか。興味本位の質問で大変申し訳ありませんが、お手すきのときにでもご教授いただければ幸いです。
送信。
『ピロンピロンピロン』
差出人:管理者
件名:進化について
本文:進化については禁則事項にあたりますので、詳細をお答えすることは出来ません。ただ一つ確かな事は、この世界における進化は地球のそれとは異なりますので一代でカンブリア紀生物から人類に、人類から更なる上位存在になることもありえます。
それでは奈良健人君の今後益々のご活躍を期待いたします。
…マジで!?
相変わらずこの世界は衝撃的だな。
「長老、地図の出来はどうかな」
アリスタンと分かれた時には、モーブとコボルト達は狩にもどっていたので、俺は一人リリパット族の元へとやってきた。正直ここが一番心配だった。
「まあなんとかやっておりますの」
「だれ~」
「知っている~変『変態じゃねえよ』…な顔の人」
こいつら…
「今度また変態とか変な顔とか言ったら、お菓子をあげないからな」
「「「「「ごめんなさい」」」」」
「まあいい。以後気をつけるように。で、実際地図はどんな感じで?」
「色々と情報はあるんじゃが、なにぶん我が一族じゃからのう。何か見つけたという連絡はくるんじゃが、本人もそれが何か、よくわかっとらん。例えばここじゃ、大きな岩というんじゃが、大きさがよく分からんし、本当に岩なのかも怪しい」
そう言いながら長老は紙面の上を移動し一点を指差す。そこには図形と文字らしきものが書かれていたが、どちらもリリパットサイズなので、かなり小さな書き込みだ。
リリパットには一族で通じる念話と、位置把握能力があるらしい。外敵などを見つけた際、念話で『○○○発見、注意されたし』と報告すれば、仲間は報告内容とおよその位置を把握できるそうだ。そして彼らは動きが異様に速い。体は小さいのに俺より遥かに速いのだから驚きだ。
「今の探索範囲はどのくらいまで広げているんだ」
「そうじゃの、ざっと5kmというところかの」
拠点周りの更地をスケール代わりに比べているようだが、結構離れた所までいっているな。
「単独行動だろ?危険はないのか」
「なに、この程度全く問題ないぞい。ワシらは逃げ足には自信があるからの。熊の時は拠点で寝ている時じゃったから逃げ遅れたのじゃ」
寝込みを襲われたのか。不寝番は…リリパット族には向かないな。
「以前、エルフが居るといっていたが集落の場所は知っているのか?」
「そうじゃの、以前ワシらが住んでおった、このあたりでよく見かけたから、この近くだとは思うんじゃが、正確な場所は分からんの」
「そうか。一応その情報も記入しておいてくれ。川や家畜になりそうな動物の情報もあれば助かる。それと、これ置いていくから適当に食べてくれ。…地図の上では食べさせるなよ」
俺は野菜チップス(人用)とジュース入りのタレビンをテーブルに置く。リリパットの食事はサイズが違うので食器類集めが大変だった。特にコップの代わりになるものが少なかったが弁当などに付けるタレビン(醤油入れ)を、マグボトル代わりに使用することになった。ちなみに今、森のあちらこちらを探索している者にも、同様のおやつセット持たせている。タレビンに注ぎ込む(タレビンを押しつぶして戻る力で吸い込ませる)作業は現在モーナが担当している。リリパットに任せたらジュースのカップに落ちる者が、いたのでやむをえない処置だ。
「「「「「「「「わ~い、おやつだ~~~~」」」」」」」」
「ちゃんと分けろよ、自分の好きなものばかり食べるなよ」
リリパット、ホモブ、ハイ・コボルトの食事は人間用で、コボルトの食事は調味料や、ねぎ類など控えめにしたものだ。アルコールも少量に留めさせている。これは決して虐めや差別ではない。コボルトは、まだまだ犬に近く、人間用の味付けや食材では体を壊してしまう恐れがあった。その代わり、彼らにはペットコーナーの犬用フードを自由に食べてもらっている。最初は会話できる相手にペットフードを食べさせる事に後ろめたさを感じたが、コボルト達からの強い要望もあって許可した。副食用のジャーキーとかビスケットなどは人間用よりも種類があり、非常に好評のようだ。ただ、たまにそうしたペットフードを、摘むハイ・コボルトも居たのだが、進化によって味覚が変化しているのか、直ぐに食べなくなった。
ハリウサギ飼育場を見に行く。
ハリウサギは針状の毛と長い耳を持ち、集団生活をする事に加えて、攻撃的な気質を持つ生き物で、地球の兎とは少々異なる生態をしている。そのため、飼育場には土を盛って穴を掘れるようにし、草や背の低い樹木も植えてやる必要がある。また、周囲を高さ2m以上の金属フェンスで囲み、出入り時の逃走を防止するため、入り口を風除室のような二重扉構造にする計画だ。
ハリウサギは、ミニショベルに体当たりしてくる程気性が荒く、ジャンプ力は高さ1mを超える。頭部には針がないが、背のハリに擦られれば出血必至なので、世話は武装したハイ・コボルトと素早いリリパットの担当になるだろう。
「操作は慣れたか?」
ミニショベルを操作するレオノール(旧たれ耳)に声をかける。物語などでは名付けにより自分の魔力で対象を進化させたりする描写がみられるが、俺の魔力は微レ存なので名付け前に危険がないか確認が必要だった。結局取り越し苦労で名付けには特別な効果は無かったから、希望通り俺が名前を付けてやった。
「はい。これは面白いですね。私もこれに乗れば戦える気がします」
あら、そっち方向の返答ですか。出来れば土木作業での感想が欲しかったんだけど。あと、ミニショベル取られると、俺の戦闘力がめっちゃ下がります。
「後で建物を建てるときに地面を削ったりしてもらうから、使ってない土地を同じ深さで掘ったり平らに整地したりして、練習をしておいてくれ」
「分かりました。完璧に使いこなして見せましょう」
「あ~うん。よろしく。そっちの仮飼育場を作っているコボルトの皆もよろしく~」
飼育場はまだ出来ていない。現状は飼育場を作るための練習中という感じだな。俺は差し入れを手渡し再び移動する。
その後、畑に植える作物の苗作りを確認して店内を見てまわり、減りの早い商品など確認した後休憩する。
久しぶりにステータスを見て見るか。
【鑑定:ステータス】
名前:奈良 健人 (なら けんと)
種族:人族(男)
年齢:18歳
職業:自宅警備長
レベル:2
生命力:若さ爆発
魔力:微レ存
筋力:筋トレ推奨
敏捷:動かざること山の如し
知力:異界
状態:
前回確認したのが熊退治直後だから、その後の戦闘はゴブリンだけだな。レベルは上がっていない。…あ、警備長になって無職の文字が消えている。前回の要望が通った?
スキル:運転3・会計3・ 潜伏2・大工1 ・左官1・武器作成1・投擲1・射撃1
魔法 :
ギフト:鑑定・ホームセンターⅡ
所持品:サイフ・スマートホン・異世界の武具・防具
こそっとギフトにⅡの文字がついている!
【鑑定:ホームセンターⅡ】
奈良健人が居た異世界の小売店。奈良健人と共にデーター化された店舗を元に管理者が独自の調整を施している。これまでの実績を評価し管理者がシステムのアップグレードを行った事で、レベルアップしている。
ホームセンターⅡ 追加機能:インターネット接続及び商品追加
ネット、キタ――――――――――――――――
たぶんネットで注文して地球の商品が届くアレだな。まあ間違いないと思うけど、一応詳細鑑定をしておこう。
【鑑定:インターネット接続】
地球のインターネットに接続し閲覧及びDLが出来る。
ただし、有料コンテンツへの接続及びDLは不可。
「え、何故?」
【鑑定:商品追加】
店舗の商品として新たに登録することが出来る。登録した商品の販売価格は自由に設定可。
商品登録は店舗で商品に触れ商品化と念じ値段等を設定する。
「え、ネット仕入れとかじゃないの??」
ピッ
『地球における著作権の侵害防止及び、購入に際して正式な売買取引が行えないため地球との商取引は禁止させていただきます』
鑑定の記載が増えた!
「もしかして、リアルタイムでこちらをご覧ですか?」
………
『……Yes』
『貴方の忍耐に感謝いたします』
それ昔、散々見ましたよ。某MMOの運営から届く、不具合通知でですけどね。
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