第15話



ウサコ


「ねーねー、みんなー大変大変なのよー。」








梟子


「えー、超ー大変。」






ネココ


「どうしたの?梟子が悪のりするから、早く答えてね。」






ウサコ


「何か、人間の世界には、夢の国があるらしいのよ。」






ネココ


「夢の国?」






梟子


「ホラーね。」






ネココ


「いやいや、ホラーではないでしょ?」






梟子


「ホラーよ、きっとそこの国の人々は眠り続けているのね。」






ネココ


「そうなのかな?」






ウサコ


「へぇー、そうなんだ国中で王子様のキッスを待っているのね、意外にロマンチックね。」






ネココ


「じゃあ、そうなのかな?」






梟子


「キッスを待ってる国、正に夢の国という名前にふさわしいわ。」






ウサコ


「キッス、憧れるわねー。」






梟子


「キッスで眼を覚ますなんて、本当にロマンチック。」






ウサコ


「あー、でも、キッスをされても寝てたら分からないから、残念ね。」






梟子


「そこは、キッスをした瞬間に、パッチリバッチリ眼が覚めて、キッスを覚えてられるわよ。」






ウサコ


「そうよね、夢の国だもんね、キッス終わるまで寝ててその後で起きても、ただの寝起きと変わらないものね。」






ウサコと梟子


「キッス。」






ネココ


「うわー、普通にキスって言えしー、キッスって言うなしー。」






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