第54話 放たれマウス
タイトルに深い意味はない。語感が良かったから採用しただけだ。
昨夜のことである。
私はカクヨムを読み落ちして眠りに就いていた。
夢を見た。内容はこうだ。
高齢の母が
「体の調子がとても悪いので直ぐに病院に連れて行って」
と震えている。顔面は蒼白だ。慌てた私は弟や妹と共にガレージへ車を取りに行く。ガレージに到達するにはショッピングモールの玩具売り場と書籍売り場を通過する必要がある。当然、いつもの如く其処へ入ったが様子がおかしい。改装されてカフェになっている。店員がニコニコと告げる。
「本日より通り抜け出来なくなっております」
「何故、断りもなくそんなことをする!」
怒った私は抱えていた麦茶入り一升瓶を振り上げ床に叩き付けた。
「カンっ!」
実際に放たれたのはヨムヨム時に握っていたブルートゥースマウスだった。
勿論、瞬時に目が覚めた。鮮明な夢が色々、連想させたが取り敢えず私は灯りを点けマウスの行き場を確認する。
ギタースタンドの前、数十センチに転がっている。嫌な予感がした。静かに佇む楽器を上から舐める様に観察する。
「あぁ、私のFunichar(ファニチャー)」
正面から覗いてカッタウェイ右横頂部に大きな凹み、剥がれがあった。
夢の内容も無茶苦茶だが結果は更に酷い。Funicharという代物の価値が気になった方は検索窓に打ち込んで頂きたい。私の落胆度合いもお分かりだろう。マウスは無事で今もこうして動作しているのは皮肉なものだ。
まぁ道具など使い倒して傷付いてナンボなので
「これで心置き無く弾き捲れる」
ということにしておこう。
ちなみに私は尊敬する某アーティストのインストゥルメント破壊行為、パフォーマンスについては快く思っていない。
それにしても夢に連動して派手に体が動いたのは初めてだ。仮にこれが公共の場での居眠りであれば、手にしていた物を誰かに、または何かに強く投じていたということで、言い訳のしようも何処へやら。案外「夢物語はデンジャラス」は本当だったのかも知れない。
ところでカクヨムコンの読者選考ってどうやってやるの? 私も関与出来るのなら貢献したかったのだが。まぁここ数日PVさえ殆ど変化がない私には関係ないか。
皆さんも墜ちて奇妙な行動など執られません様に。
では本日はこれで。
あ、そうそう。「フォロー」と「マイページ」を覚えたので気ままに彼方此方にお邪魔中。積ん読も増加中。便利だなぁ、これ。今まで知らなかったなんて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます