第22話 ブログ

 皆さん、こんなことはないだろうか。


 読んでいて思わず「そうだそうだ」と同意、ハートを押してしまう。「おー、そんな考え方もあるか」と、感心してポチっ。


 失礼ながら私は時々ある。そうすると文学として評価しているのか怪しい。


 それを人の前で言葉にしてみたところ、

「そんなん当たり前やん、小説なんかブログやろ」

「日記に対する感想と違わんでもええんや」

 待ったー、

「ブログはblogでwebのlogだぞ」

「Webとはインターネット上だ」

「もし本に書かれていたらダメだろ」

 彼女は反論した。

「それbookのlog、そやからblogでオッケー」


 ここで納得しそうになったが問いかけたのはそうではない。作者自身が小説としている作品を日記と同じ物差しで測って差し支えないか。だが訊ね直すのが馬鹿らしくなってきた。どうせ、まともな答えは返ってこない。


 自身の結論。境界は曖昧で良い。

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