第2話 揺れないで、揺らさないで

飛行機の窓から下にある雲を眺めてるといつも思う、今見えてる景色は青空が広がってるけど、この雲の下は曇ってるんだよなー。



当然と言えば当然のことなんだが、イマイチイメージすることが出来ない、雲の上はこんなに青いのに、雲の下は灰色だなんて。



バンコクまでのフライト時間は約7時間、やる事も特にないし退屈なので、俺はアマゾンプライムでダウンロードしてある映画を観ていつも時間を潰している。

その中でも海外に行く時は必ず観る映画がある、ウルフオブウォールストリートだ。



金とドラッグと女の話、株のブローカーの話、まー絵に描いたようなアメリカンドリームの映画だね、俺はこの映画がめちゃくちゃ好きで、金と自由と欲しいものすべてを手に入れた時の事を思い浮かべるイメトレみたいな感じでいつも観てるんだ。



主演のディカプリオの劇中のセリフの中でものすごく好きなのが「俺はシラフじゃ死ねねーんだよ」ってゆうセリフ、俺も死にそうになったら使おうと思ってる、めちゃくちゃ粋。



この映画は180分の超大作ではあるけれど、それを差し引いても到着まであと4時間も残ってる。

残りの時間は仮眠取ったり銀河鉄道999観たりファイトクラブ観たりして潰しながら、カップヌードル2個、スプライト2本、ミックスナッツ1袋を食べた。



東南アジア系のカップヌードルが実はめちゃくちゃ好きで、中でもトムヤムクンのカップヌードルはめちゃくちゃ美味い、スープ余裕で飲み干せる、あれはさすがに天晴れあげたい。



あと普段俺は炭酸一切飲まないんだけど(祭りの時のラムネのみ例外)海外のスプライトには強烈な信頼を寄せていて、日本にあるやつと比べてまったく遜色がないと思う。

本当はオレンジジュース飲みたいんだけど、なんか海外のオレンジジュースって合わないことが多かったんだよね今まで。

なんか甘ったるいってゆうかトロっとしてるってゆうか、さっぱりしてない感じがあることが多くて好きになれないって感じ。



そんなこんなで時間を潰してたら何気あっとゆうまの7時間だった気がする、着陸の瞬間よそ見ってか油断してたら首ムチウチになるかと思った。



予想よりは暑くなかったけどニンテンドー64のパーカーはさすがに暑い。

1ミリも理解できない言葉が飛び交い、孤独が俺の心の扉を静かにノックした。



俺の心の扉って、なんなんだろう。




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