機体の出自とたどった経緯から、この後どんな活躍をするか、それに耐えられる機体であるか、ということが語られる。力強いハードウェア描写だと思います。美しい。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
うおお~!そう言っていただけて感無量です!
書いてる時は「ちょっとくどいんじゃないか…?大丈夫かな…?」と心配でもあったのですが、そう言って頂けると報われる思いがいたします。
「戦闘機がメインヒロイン」とタグにぶち上げている小説なので、ヒロイン初登場シーンということでメカニカルな部分は精密に詳細に描くように心がけてみました。なんというかこう、美男美女の描写をついつい入念にやってしまう感じで…。(汗)
サラマンドラ、陸上機でありながら空母への着艦に耐えられるくらい頑丈なランディングギアを持っているという所はこの後のストーリーにも関わってきますので、頭の片隅にでもお留め頂ければと思います!この後のお話にもなにとぞご期待ください!
ラバウル航空隊のベテランも真っ青な往復2400kmの旅が始まりましたね。
ゼロ戦21型も近しい航続距離をもっていたようですが、機体性能と人間の耐久力は必ずしも一致しない……つまり「長く飛べる性能があっても、そこに人間が耐えられるかどうかは考慮されていない」というパイロットの本音を読んだことがありますが「確かに…」と呻きましたw
硫黄島から飛び立つB29の長距離護衛を行ったP51も、本当に長距離を往復して大変だったんだろなと、御作の片道「1200km」を見て回想してしまいました(内容と関係なくてすみません)
ユーリさんならきっとやりきるでしょう。それにしても、離陸シーンいいですね。燃料タンクを主翼から使っていく細やかな所も実に良いです。ところで、今回の依頼では増槽積んでるんでしょうか?
作者からの返信
往復2400km、おっしゃるとおり当時の飛行機が飛ぶ距離としてはかなりヘビーな行程です。
サラマンドラの外見はドイツ軍の戦闘機(具体的にはBf109G以降やTa-152)がモチーフではあるのですが、現実のドイツ軍機には増槽を使っても2000km飛べる機体は存在しないのでなおさら……。(このあたり各国の用兵思想との絡みもあるので、単純に良い悪いという問題ではないのは承知しています)
液冷で長距離を飛べた機体というと、南方の洋上で戦った陸軍の三式戦や、挙げられている渡洋爆撃のエスコート・ファイターを務めたP-51Dなどもあるので、サラマンドラはそういった機体のエッセンスも取り込んでいるとお思いいただければ!
長距離飛行によるパイロットの疲労、まえに百式司令部偵察機や彩雲の搭乗員のルポを読んで「これはキツイ!」と思いましたね。往時の苦労が偲ばれます……。
離陸シーン、書いてる時はちょっと描写がしつこすぎたかな?と心配していたのですが、お楽しみいただけてなによりの光栄です!
(被弾しやすい)翼の燃料から使うというのは戦時中のパイロットの手記にあった記述を参考にしています。
そして増槽は往路用に一本吊っているはず……。彼らの経済事情から考えて、戦時中末期にあった木製タンクに油紙を巻いたローコストなものではないかなと思います。(捨てても懐が傷まない……)