第22話 交流4
旅行(F)
久しぶりに妹とディズニーに行ってきました。
近くのホテルに泊まり、2日続けてディズニー三昧で、
2人で、めいっぱい楽しんできました。
実は早いもの系の乗り物が苦手な私は、
ゆっくり目の乗り物がいいんですけど、
早いもの系ばかり乗りたがる妹に口説かれて
早いもの系オールクリア……までとはいきませんでしたが
いくつか早いもの系に乗り、足元が震えることしばしば(笑)
でも、私も中学生の頃までは早いもの系のほうが好きで
遊園地でもジェットコースターは外せなかったんですけど、
どういうわけか、年々そういったものが無理になっています。
母が言うには、「それは身体が護りに入っているからだ」って、
ん?どういう意味?(笑)
あまり細かく行動を書くのは止めた。あまり詳しく書くと、年齢の誤魔化しがきかなくなるかもしれないと思ったからだ。美菜とのやり取りも、いかにもになりそうだったので止めて、両親と共に家族でという記載も止めた。
高校生の自分が親とディズニーは、何の違和感もないことだけれど、MASATOの前で『大人』を装うつもりでいる愛美にとって、家族でディズニーと書かないほうがいいのではないかと思ったのだ。
愛美は記事と共に、いくつか写真をUPした。そこにはもちろん、自分の姿は入れなかったし、当然のことながら美菜の姿も入れていない。ディズニーだとわかるような背景の写真や、パレードの写真をいくつかあげた。それは、どの辺りで見ていたのか想像のつくものでもあった。それに加え、『お土産にと』いう言葉と共に、自分用に買ったミッキー柄のマグカップと、ドナルドの絵が描かれた缶のクランチのチョコの写真もあげた。
翌朝、愛美はいつもの家事の手伝いを済ませから、早速その記事を書いて今夜の投稿時間を指定して更新ボタンを押すと、MASATOのブログへと飛んだ。
4月がもう目前の年度末の月曜日、さすがにMASATOは仕事だろうと思いながらMASATOのページに飛び、昨夜見たときと何ら変化のないことを確認すると、ネコさん、SUNさん、テツさん、リョウさんのブログを回り、それぞれの更新された一番新しい記事を読みながら、自分のホームで非公開で作った『コメント』という書庫に、それぞれへ書く予定のコメントを書き入れて下書きとして保存した。こうしておけば、夜、それぞれにすぐにコメントを入れられる。平日も仕事をしていいる体で行こうと思い、MASATOだけでなく、他のゲストとの交流も、これからは夜にしようと決めた。
そんなわけでできた昼間の時間で、残り少なくなった『魔の刻~T字路で』の続きを読みえてしまおうと読み始めた。
たった1泊の旅行でも読む時間があるかもしれないと持って行ったので、昨夜、ホテルでも読み進めることができた。温泉でもない、泊まることだけを目的としたホテルでは、夜の時間はヒマだろうという予想は的中だ。
これも読んでしまったら、午後にでも記事に書くことにしよう、そうして下書きにしておけば、いつでも記事をUPできる。パンナコッタの記事もマドレーヌの記事もまだ公開をしていない。記事のストックができるのは、学校が始まってからのブログ生活にもきっと役立つはずだ。進学校でもない高校に通う愛美にとって、夜にブログのための時間を作るのは容易ではあったが、好きな読書のための時間を作るためにも、記事をストックしておくのはいいことだと思ったのだ。
愛美の頭の中は、MASATOとの交流のために時間を作ることでいっぱいになっていた。
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