14




最後の痩せた一体も、日が昇れば他と同様に膨れ、破裂するだろう。





静かな破壊の空気をまとった遺体。




今はただ、穏やかな月の光をその生気のない真っ黒な瞳に映し、横たわっている。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

地底より 八柳 梨子 @yanagin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ