その大きな動物の骨だけ残してきれいに平らげ、満腹でまどろんでいたとき、僕たちの家の入口を大きく切り崩された。



大きな動物の仲間がたくさん降りてきたんだ。



僕たちが最も苦手とする日光が大量に降り注ぎ、住まいの奥へと追い詰められる。



大きな広間に集まったとき、鋭い音とともに大量の小さな粒が飛んできて、次から次へと仲間が倒れていった。



鼓膜をつんざく激しい音にまじって、母の



『逃げろ』



という音が聞こえてきた。



僕は仲間の間を縫って広間の奥の細道へと駆け、小さな割れ目の中へと逃れた。



割れ目の入り口も、そこから伸びる小さな道も、一人ずつしか通れない。だからその時逃れることができたのはほんの4人だけだった。



みんなまだ生まれて数年の子供。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る