ある日、見慣れない動物が僕たちの住まいへ降りてきた。




僕たちはそれまで、ここに迷い込んできた小さな動物や虫を食べて暮らしていたけど、初めて見るおいしそうな匂いを放つ大きな動物を見て、すごく興奮したんだ。




僕たちの苦手な光をあちこちに放っていたけど、光の線を避けながら動物を捕らえ、喰らった。僕たちの三倍も四倍も大きな動物だったから、ほんの五人で僕たち全員の食糧には十分。




小動物や虫とは違ってずいぶん抵抗されたし、薄く鋭く固い石で刺され、死んでしまった仲間もいる。




もちろん、死んだ仲間は食べて弔った。死は無駄にしない。




――でも今は、この部屋の外に無駄になった死がたくさん転がっている。




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