ワープ
ありえない。なんかわかんないけど街に着いた。
がやがや、わさわさ。人が通り過ぎる。質素な石造りの建物の前には屋台が並べられて、建物の間には灯りがつるされて、それが夕焼けと夜のグラデーションをよけい綺麗に彩らせている。……時間も相当経っているのか。
「リサ!しっかり!」
仰向けになっていたみたいで、ユカとリュカに覗き込まれる。そういやこいつら名前似てるな。
「いって…ここどこの街ですか」
「ゲーヤ街…だな」
「ワープかよすっげー」
なんか胃がひっくり返りそうだし多分腸とかの流れも逆になってる気がするくらい気持ち悪い。
ユカは私が起き上がるとすぐに屋台で串焼きを買いに行った。それを見てリュカが怒りながらお金を払いにいく。
「大丈夫ぅ?」
座り込んでる私の後ろから声をかけてきたのは巨乳の魔法の帽子みたいなのを被ったあとなんかすっごい露出でえっちな魔法使いのお姉さん(見た目判断)。
「ええ…まあ…」
「ふふふ、ごめんなさいねぇ!リュカが森に来るときいつもセンサーを張っていてぇ、それで森のところに魔法陣を生成させてワープさせてたかったんだけれど、まさか違う子も引き連れているとは思ってなかったわ」
ケタケタ笑い始めるお姉さん。
「まさか」
「あの魔法陣ワタシのなの♡気持ち悪かったあ?ごめんなさいねぇ、今回のは簡易版で、移動距離に比例して、時間も消費するタイプのワープだからぁ…はじめての子は気持ち悪くなっちゃったりするのよね!」
ウインクされた。ちょっと顔面にゲロりたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます