第10話 力の使い方
聡太は、悔いていた。
二つ返事で力がほしいあまりに殺人というあまりに大きい対価を代償にしてしまった。
仮にも自分は、警察官である。こんなことは、決してあってはいけない。
一週間で力が無くなるといっていた。せめて一週間だけでもこの力を楽しもうか
前回の事件を解決に導いたご褒美だと思おう。
そう、自身に言い聞かせながら職場に向かった。
「おはようございます。」
そういい、聡太は自席に着いた。
「やっと来たか、居眠り坊や」
そういったのは、最近嫌がらせをしてくる先輩の警官の原田だった。
まだ、始業時間までには、40分以上も時間があった。
「すいません、、」
「先輩が早く来てるのにな、さすがはFランク様は、ご身分が違いますな」
自分は、どうせ残業が少しのっこてるから早く来ただけだろ、内心そんなことを思っていた。
「あんま、Fランクいじめちゃダメでしょ」
そう笑いながら、他の警官が声をかけた。
「そうだな、俺も忙しいからなこんな奴には構ってられないんだよな」
そう、言って原田は、その警官と一緒に去って行った。
そして、自分の机で雑務をこなして、時計を見ると10時を回っていた。
見回りの時間になったので警察署を後にした。
今日は、いつもより何か事件が起きないか期待していた。
平和に越したことにはないが力を使いたかった。
いつも、目の前で事件がおっこっても指をくわえてみている事しかできなかったしかし今は、違う力がある。でもまだ、トラウマが抜けきっていないことに不安を抱いていた。
ひとまず今日は、商店街のほうから見回りにいこう
この商店街はいつもにぎわってるなそうなことは考えていると声を掛けられた。
「もしかしてお兄さんおまわりさん?」
「そうせすけど、どうかしましたか?」
「それが、いつも行っているお店がなぜかしまっててなにか様子がおかしいんですよね。」
そういった少女は、少しおびえた様子だった。
「わかりました。案内してください。」
少女の後についていくとやっているかもわからない洋服店に連れて行かれた。
閉まっているようだけど確かに人に気配が感じられる。
「実は、私がおまわりさんを呼んだのは、中から物騒な話が聞こえてきたかなんですよ。」
「なんが、聞こえてきたの?」
恐る恐る聞いてみた
「人の臓器の売買の話が聞こえてきたんです。」
おそらく組織ぐるみの犯罪だろう警官一人ではどうしようにもできないと判断した。
「ひとまずここから離れよう、、」
「わかりました。」
そういって、来た道に戻ろうとしたとき男二人組が立ちはだかった。
「おっと、どこ行くんだ嬢ちゃんあんたにどっかいかれると困るんだよ」
「ひっ、、」
少女はとれもおびえてしまっていた
「あなたたちはこの子に何をしようとしてるです?」
「別にただその子の親にその子を任されてるだけだよ」
「本当かい?」
そう聞くと少女は首を横に振った。
「ちっ、おとなしく言うことを聞いていればいいものを」
「ヤバいぜ、兄貴あいつ警官だよ」
「一人ぐらいもみ消しがきくだろう、どのみち生きては帰せないしな」
そういうと襲いかかってきた。
少女を自分の後ろに回しかばった。
相手は殴りを繰り広げてきた、少女をかばうことが精一杯だった
そのまま、何度も殴られた口は、鉄の味がし目は、痛みで開けるのも辛い、自分の能力は、戦闘向きじゃないから戦う事は不可能に近い
恐らく相手の能力は、自強化系だろう警察官として訓練を受けたけてきた中でもこんなに重いパンチヲくらった事はない
薄れゆく視界の中考えた、力をもらってもなお自分の守りたいものすら守れないのかと結局力をもらう前と変わりはしない
「これで終わりだ」
そういって男が殴りかかった。
その瞬間視界がゆがんだ。
自然と男の動きがわかった。
「なに!」
明らかに当たったと思ったのだろう
なぜか、少し先の未来がわかった。
俺の能力は少し前の過去を見ることだった、まさかあの学生は能力を強化できるのか
「くそやろ―」
そういって、男は二人がかりで殴りかかってきた
だが、今の俺は、少し先の未来を俺は見ることができる
左右から殴りかかってきたがまるでさっきとは、別人のようにかわしていく
「兄貴、こいつさっきとは別人みたいに強いですけど」
「た、たまたまだろ」
自分の力に驚いた
自分も戦える
守れる
兄貴と呼ばれてる男が右ストレートをしてきた。
拳をかわしてそのまま腕を掴んで背中の方に捻るように曲げて持っていた。
「いっ、、、、!」
男は、顔を歪めて苦痛の表情を浮かべた。
そのまま、曲がっては、いけない方向に無理やり持っていった
「バキッ!」
鈍い重低音が一体に響き渡った。
あまりの痛みに男は、気絶してしまった。
もう1人の男を見ると青ざめていた。
「俺は、兄貴に命令されただけで、、」
そう言った途端視界が歪み刃物を投げてくる男の姿が見えた。
数秒後男は、隠し持っていたナイフを投げつけてきた。
「死ねー!」
「くだらない」
そう呟くともう1人の男も先程の男のような腕を掴んで曲がっては、いけないような方向に持っていた。
そして、もう1人の男も気絶した。
気絶した男2人に手錠をかけた時
店の中から声が聞こえた。
「なんか、外が騒がしくないか?」
「お前、ちょと見てこい。」
「しゃーねーなー」
油断していた。
戦闘に集中しすぎた。
「お巡りさん」
そう言い少女は、聡太の手を掴んだそして、気絶している男たちの手錠にも触れた。
不思議な事に視界が半透明な膜のようなもので覆われた。
「なにを、、」
そう言いかけた所で口を塞がれた。
扉が開き店からスキンヘッドの男が出てきた。
「誰かいんのかー」
そう言い店の近くを見渡した。
「チッ、誰もいないじゃないか!」
そう呟くと店の中に戻って行った。
男が店の中に戻ると透明な膜は、消えた。
「ひとまず、逃げよう。」
そう言い、近くの交番まで逃げ帰った。
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