第7話 神、便利説(ずるい?)
「まぁさ、取り敢えず飯でも食おうぜ」
「うむ、そうであるな」
『こいつ便乗しかしないな』
いやそうでもないだろ...
とにかくギルド二階の食事スペースで
昼飯を食う事にした。
『ここらはパスタ類が有名だぞ』
確かにメニュー表には...
・カルボナーラ
・ミートソース
・ペペロンチーノ
・ボロネーゼ
・ジェノベーゼetc…
「ってパスタしかねーじゃねーか!」
「ここはほぼパスタ専門店であるからな」
「こだわり強いな…」
俺はペペロンチーノを食べることにした。うまい。
「ところでみんな武器って何使うの?」
「我に武器など不要!」
まぁ、魔法使うらしいしな。
『杖使ったほうがいいよ』
え?でも魔法はイメージで発動するって…
『魔法は、強いイメージで発動する。でも、普通の人はそんなに想像力が強くない。だから、杖や呪文の詠唱をしてイメージを強く持つ』
はえ~。じゃあさ、俺は何でいらないの?
『前世から妄想が趣味だったろ』
他人の趣味をのぞき見する神とか屑みたいなもんじゃないのか?
『神だからいいんだよ』
それよりかっこよさそうな杖をかばんに入れてくれ。
『お前も中二病になるのか…』
いいから!
『ほいっと』
「俺も魔法が結構使える。」
かばんから杖を取り出して言う。
「あら~シンプルでいい杖ね~」
…まぁいいや。
「ゎ…ゎたしは」
「サラちゃんはこの剣を使うらしいわ~かっこいいわね~ね、ちょ~っと触っていい?」
「剣だよな!?」
「ま、私はいろいろ武器も使えると思ってて~」
まったく…
「ってもうこんな時間か」
カウンターに掛けてある時計は16時を示していた。
「じゃあ今日もあの宿で休もうぜ」
「うむ」
「は、はい」
「いきますか~ところでどこ?」
『イベントはないから必殺!ご都合主義!』
「じゃあ寝るか」
「うむ」
「…ちゃんと起きろよ」
「我にとってそんなこと造作もない!」
ホントか?
「じゃあおやすみ」
―おい―――
ん?
『俺だ俺』
神じゃん。
そこにはダサTを着た神があぐら掻いて座っていた。
「なんだ藪から棒に」
『いやあの世界の解説ちょっと少なかったかなっと…』
「で?」
『お金は白金貨が1万ルーン、金貨が1000ルーン、銀100ルーン、銅が10ルーンだ」
「ほかには?」
『いや、ここは設定の矛盾を消すための解説コーナーだ』
は?
『これからもちょくちょくこれ挟むからな』
えっおいちょm『サラダバー!』
ほのぼの異世界ライフ ROM @rom-kkym
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