第6話もう一人の女!?(セクハラ魔は一般ですか?)

「とりあえず宿取ろうぜ」

「そうだな」

「…」

『やっぱコミュ障じゃん』

多分大丈夫だって!男だけで緊張してるだけだって!

まあ、とりあえずギルドに近いいい感じの宿≪普通亭≫に泊まることにした。

『普通だな!』

名前だろ!

「ま、とりあえず2部屋借りて、明日またギルドの自由スペースにいこうぜ?」

「うむ、いいだろう」

「…ぃ」

『特筆するイベントはないので必殺!≪神特有のご都合主義≫』




新しい朝が来た!希望の朝だ!

―――というわけにもいかない。

クルトが起きないのだ。

「起きろ!」

「フッ…我の恒久睡眠永遠の眠りは妨げられない…」

これ寝言?

『やっぱりヤベー=ヤツじゃないのこいつ』

なんだそれ…

阿保をたたき起こしてギルドに行くと、サラが変な女に絡まれてた。

「ん~?かわいいお嬢ちゃんじゃない?」

「え…いやちょっと…」

その女はモデル体型、緑髪をきれいにまとめた女優のような女だった。

「ん~胸、だいぶ控えめなのね~」

「ッ!」

胸のことはサラも気にしているらしく、その話題になると、サラは謎の女を

睨みつけた。

「おいおい大丈夫か」

「ッ…!ケントさん…」

「ところで貴様はサラに何をしたのだ?」

「あら~この子サラっていうのね~私はサラちゃんを愛でていただけよ?」

「具体的に?」

「こう…触ったり下着の色を聞いたり…」

変態セクハラ女だった。

『ところで下着の色は…』

そんなこと聞いたら変態キャラが確立しちゃうだろ!

「私はギルテ。さすらいの騎士よ~」

『どっちかというとギルティ有罪だな』

確かに…

「パーティメンバーが足りないなら入ってもいいけど…」

サラは首を横に振り拒絶している。

「クルトはどう思う?」

「ふしだらな行為を働かなけばいいのではないか?」

ま、そうだな。

「じゃあサラにセクハラをしないこと。これでいいなら入ってください」

『こっちが条件をだすのにお願いっておかしくない?』

いいんだよ別に。

「じゃあお願いしようかしら~ほどほどにするわね~」

「…」

サラがこっちを睨んでいる。視線が痛いとはこのことか…

『まとまってないけどこれで最初の予定どうり4人パーティになったな』

しかし気苦労が絶えない生活になりそうだなこれ…

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