第3話 専門性
自分ならではの売りがあると、それはすごく強みになる──よく目にする講評やアドバイスだ。
実のところ、私自身は専門職なのでそれをベースにすることができれば、それなりにオリジナリティーを出すことは不可能ではない。
この不可能ではないというのがポイントで、決してすぐに書けるということを意味しているわけではないのだ。
たしかに専門性を活かすことができれば、それに越したことはない。しかし、問題はそれをエンターテイメントとしてどのように表現をしていくかである。ただ単に専門的な内容を並べ立ててもちっとも面白くはない。如何にして落とし込むかが肝要なのだ。
たとえば専門的な知識を異世界に広めていくという内容をコンテスト主催者が求めているもののひとつに挙げているかもしれない。なるほど、それならと思ったこともあるが、きっかけやどのような構成にするかなど、考えることは山ほどある。
しかも読者にとって惹きつけられるような魅力を盛り込まなければ、ただの専門書と同じようなものだ。これではつまらないこと請け合いである。
こうして、ああでもないこうでもないとくすぶっている日々が続く──
小説と思うところ 山羊のシモン(旧fnro) @fnro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。小説と思うところの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます