2020/01/24 10万文字を書く

 ほぼ日刊カクヨムコン体験記です。


 今日の数字です。(大体毎日0時半)


『青い鳥』

 フォロー46、☆45、♡785、PV18.7K(前日比500、Kは1,000)

 恋愛部門 52位

 総合 475位


『クリスマスイヴはひとりだった』

 フォロー1、☆22、♡11、PV67

 恋愛部門 391位

 総合 ー位


『二十年後のわたし』

 フォロー3、☆11、♡10、PV24

 キャラ文部門 84位

 総合 318位


『恋と呼ぶには』

 フォロー9、☆47、♡24、PV76

 恋愛部門 10位

 総合 50位


 という感じです、はい。


 皆さん、作品に感想やレビューをくださってありがとうございます! 長々としたコメントもいただき、大変ありがたく思っております。参考になるところもたくさんありました! いつも愚痴に付き合わせてしまっているのに、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。


 ところで毎日、記録をとっているわけですがこれを細かく見ている人がいるんだろうか!?

 ちなみにわたしは無責任に記録しているだけで、Excelで表を作ったりする人間ではないです。ああいう、マメな作業ができて、自分の数字を客観的に見られる人ってすごいな、と思う。

 わたしは下り坂があるともう気にしてダメになるタイプだと思うので、表にしたりしようとは思っていません。


 さて、軒並み落ちてきてどうしましょう?

 いや、どうしようもこうしようもないんですけど、順位下がると凹みます~。

 短編は、確かにそろそろ新作投下ラッシュが来ると思う。なぜなら去年は出された作品が上位にいるランキングのまま、読者選考に移ったから。

 カクヨムコンシステム(未知)では、投稿されてからの日数も数に入るらしいんですよ。なので、上位にい続けることが難しい。逆に言えば、投稿されている日数が少なければ転落していくまでにコンテストが終わる可能性も高まるわけです。

 そんなわけで謎に満ちたカクヨムロジック、昨年は☆の数が一桁の方なんかも中間選考を通っていて、みんなの不平が飛び出したのですね。

 わたしは昨年は短編は記念参加だったので横目に見ていただけですが、かなり多くの方が怒っておりました。

 さすがに今年は変わるのかな、と思っていますがどうなんでしょう?

 そんなわけで短編部門は公平感がなくバカらしいと思ってる方が多いんじゃないかと思います。


 まぁ、出ているのは週間ランキングで、通算ランキングは出ていませんしね……。

 謎なんですよ。

 短編部門は特に謎。


 その点、長編はもっと固定されてますね。しっかりと。

 逆に応募規定に合わなくて下りていく方もいるんじゃないかと思います。がんばったんだけど期間中に10万文字に満たない、とか。

 とりあえず10万文字、が最低条件なので、そこをクリアしないことには☆が100個付いてもダメなわけです。当たり前だと思われるかもしれませんが、けっこういるんですよ。

 持久走みたいなものです。


【10万文字書くということ】


 多くの方に「10万文字書くことがすごい」と褒められるのですけど、簡単にとりあえず書くなら修飾を増やしたりしてダラダラーっと締まりなく書けばいいようにも思いますし。

 いやいや、そんなんじゃ書けないよ、とも思います。


 例えば1万文字作品、俗に言う短編ですが、そこから10万文字に引き延ばそうと。

 自分なりの世界観がしっかりあって、主だったストーリーは決まっている。あとは肉をつけてあげれば……と、上手くいくわけではないです。

 わたしも上手く文字数を扱うために考えたんですけど、オーソドックスなのは1話の文字数で10万文字を割ること。その話数を書き切るストーリー(枝葉や紆余曲折など)を組まないと10万文字にはなりません。

 いいアイディアが思いついても、そこから10万文字に広がるかどうかはそのアイディア次第だと思うんですね。

 1万文字が適切かもしれないし、5万文字がちょうどいいかもしれない。その辺の見切り、上手く付けないといけないと思います。


 わたしは長編を描きたいと思っているので、漠然としたアイディアから広がるものが大きいものを題材にして物語を組み立てています。

 めちゃくちゃ大雑把なアイディア帳がありまして。アプリもすごく大雑把で気に入ってるんですけど、APPストアでないので同期できないのが残念。

 そこには、「別れから始まる」とか「別れた彼女が押しかけてくる」などの謎の思いつきが書かれているわけです。そう、アイディア帳は長編にしか使いませんね、そう言えば。短編や中編はその時々、ネタが浮かんで書いています。

 長編を書こうと思う時、大体の場合、アイディア帳をささっと見て(間に子供の集金についてのメモとか、買い忘れたらいけないものリストが挟まっている)、ほわっと話の広がるネタを拾うわけです。

 例えば『青い鳥』は、別れた彼女が勝手に部屋に上がり込んでくるイメージだったんですけど、書き始めたら、彼女は理由があって出ていかなくてはいけなくて、そこから戻ってきたのにもそれなりの理由があったんだろう、と大筋が決まりました。

 こんなふうにイメージが具体的に、連想として繋がっていくものを書き始めるわけです。

 で、プロットが。

 立派なプロットがすぐにできればいいんですけども、いま書いた通り、わたしは連想ゲームのように話を作っていくのですぐにはプロットが組めません。とりあえず書くのがいちばん早いと思うようになりました(笑)。

 商業作家なら編集さんもつくので、プロットから一緒に組み立てていくのだと思いますが、まだアマチュアなので自分にとって都合のいい、そして効率の悪いやり方を採用しています。

 書いてしまうと話の分岐が所々に見えてくるのです。もちろん、ラストが決まってるんですけど、その分岐ごとに「説得力」があるかどうか判断していきます。

「リアリティを求めている」と言われることも度々あるんですけど、心情の変化の移り方というのは例えどんな土壌であれあるわけで、その流れに淀みがあったら読者は納得しないだろうというのがわたしの考え方です。

 これは難しいですね!

 なにしろ非現実的な話を書いている上で、納得のいく感情の移ろいを表現していく。

 この辺に想像力をありったけ詰め込んでます。

 物語に悩むのはここ。

 ここからここへ移る時に、主人公の感情の変化に無理はないか? それなら分岐での選択を変えた方がいいのではないか?

『17日後』で言うなら要を取るか、原田くんを取るかというところ。

『青い鳥』で言うなら、どうやって哲朗さんのところに珠里を行かせるかという納得のいく描写。

 そう言えば、珠里は哲朗さんとイチャイチャしすぎないことにもずいぶん注意を払いました(笑)。実はそういうバージョンもありまして、ふたりでデパ地下で買い物をして、ふっと笑顔になっちゃったり。

 ストーリーの見えない部分ではそういう生活の中での楽しみもあったんでしょうけど、それは不自然なくらい見せないという。でも、高級な生活であること以外にも珠里にとってそれなりには楽しい生活でなければおかしいわけで、そういうのが上手く伝わっていたらいいなと思います。


 ずいぶん話が逸れたように思いますが。

 起承転結に沿ったイベントがいくつか(と言っても適切な数)あって、そこに詳細(ディテール)を乗っけていくと、あら、10万文字!

 大体、書いている間はそのことばかりなのでサブストーリーみたいなものが妄想としてチラチラと頭の中を行ったり来たりしているわけです。それを大きめのイベントの間に挟む。流れ(主に感情の)をチェックする。そんな感じ。


 もちろん10万文字に足りないこともあって、その時はサンドイッチの具を足してあげる。足しても足しても10万文字にならなければダメ。

 いや、最近は5万文字くらいで出せるところもあるのでダメでは無いです。


 ところでなぜ10万文字か?

 ご存知の方も多いと思いますが、本1冊が平均的に10万文字だからなんですね。

 つまり、本を1冊書けるかを試されているわけです。なので挑まれたからには、というやつです。

 小説家になりたいなら、10万文字書くよねってことがひとつの指標だと思います。

 もちろん、短編集もあるし、中編何作かで1冊の本になっていたりもするわけですが、コンテストの条件が10万文字というのはそういう理由だそうです。


 にしても、10万文字作品を何本も書くのは大変ですよ……。

 わたしは昨年は没ったものを含めて5本くらい書いたのでは……もっとか?

 昨年はえらく調子が良かった中でそれだけですから。長編を書くのはしんどいです。過集中だけではなく、一定期間、集中力を持続させなくてはいけないので。


 と言いつつ、今年も書きますが!

 書きますよ!

 今年は書いて、出す! 狙ったところに出す!

 先日のナツイチがうれしかった理由のひとつは、ここ、と狙いを定めたところで刺さったからだと思います。

 コンテストがあるから間に合わせで書くというよりは、あらかじめコンテストを決めておいてスケジューリングをして、上手く執筆を乗せていく方がいいと思っています。

 そして時によってはコンテストを間引きする必要もあります。幾つものコンテストを掛け持ちで持つのはあまり賢くないように思います。

 一刀入魂。

 その時その時、ベストを尽くせるようにしたいものです。

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