2019/11/21 推敲の意味を知るとき

 こんばんは。ほぼ日刊カクヨムコン体験記の時間です。


 本日は全編通して反省文です。回避OKですので、リターンしてください。


 カクヨムの先輩と言えばうちの娘。わたしの読者さんはよく娘の存在を目にしていると思いますが……。

 いや、初めに言っておきますと彼女の作品よりわたしの方が読まれていますよ、と言っておかないとプライドが保たれない。とほほ。


 この娘、実は国語だけずば抜けて成績がいいんです。そんなわけで彼女いわく、「書くのはダメでも読むのはできる」。

 彼女がたいていの場合、最初の読者です。とはいえ、R18のものは読ませてないですよ。『17日後』くらいかな。


 それでですね、先日没った10万文字原稿をディスられまして。「母さんは確かに書くのは上手いと思うけど、あの構成はないよね」……。

「なんでああしちゃったの?」

「ほら、そこから頭の中で話が始まったから」

「あそこから始まるなんて最悪だよね」

 しょぼーん。

 文芸講座の先生にまずダメ出しくらったんですけど、……そうですね、まだ思いついたものから書いてしまう。わたしは作品と自分の上手な距離感を持つのがたぶん苦手なんです。わたしたちは別のものだと客観視するのが苦手で、原稿は自分の分身くらいに思っている。

 だから容易く手が入れられない。

 こう、切って貼ることができないんですね……。


 そんなわけで、同じく軸がブレている今回の応募作も書き直そうか検討中。最近、ちらっと見えるようになってきたんです。作品の軸。

 一瞬、ちらっと。神様がくれた奇跡くらい。


 村上春樹さんは『職業としての小説家』の中で、作品を半年から一年寝かせると言っています。そんなに寝かせたら歳をとってしまう、というのがわたしの率直な感想(笑)。いつでも時間に急かされて生きています。残り時間ばかり気にしてしまうので。


 でもわたし、わかったんです、ようやく。

 書き上げて「やっほー!」のあと、しばらく置いておくと客観視(というのかわからないけど別の視点から見ることが)できるものなんですね……。

 今までの作品のすべてが恥ずかしい!


 10万文字書けたー! 偉い! というのはまだまだ子供の考えだったのです。その、置いた時間の後に見えてくるもの、それが『本当に書きたいこと』、言い換えれば『テーマ』! 『テーマ』なんですよ。


 確かに人によると思いますけど、文芸講座は役に立ちます。少なくともわたしは一気に成長しました。まだ結果はできていませんが。

 いままで、自分ひとりでこつこつ書き続けるしかない道標のない旅だったのが、急に手を引いて引き上げてくれる人に会ったような。

 先生の講座、移りたくないなぁ……。(しかし現実的にその時間は通うのが難しいのであった)


 そして書き上げたものを読んでくれる身近な第三者『はじめての読者』は必要です。これも村上春樹さんの言う通りです。村上さん、すごい。やっぱり見習って日々の運動をした方がいいのかもしれない。


 もうね、読んでください、この本。書籍化したい人は読みましょう! 自分の書き方に迷いがある人も読みましょう! わたしも長いことスルーしていたけれど、もっと早く読めばよかったかも。


 第三者視点じゃないと「ひゃっほー!」から抜け出すのが遅くなります。

 今日の娘の一言。

「出す前に必ず読ませなよ」


 みなさん、カクヨムコンがんばっていると思いますが(まだ始まってないけど)、推敲、がんばりましょうね……。わたしも手を尽くしてみます。もっと読みやすいものを書かなければ……よろよろ。


 まぁ、途中参加もありですから、それを考えれば時間はあるのかも知れません……。たぶん。

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