第23話 馬のケアと新規厩舎スタッフの選別
坂路コースを時間をかけて下りスタート地点にたどり着くと作業員達がガヤガヤと話しながら休憩をしていたのだが王妃様の姿を見た瞬間にパッたっと話が止まった
そこに王妃様から「皆の者待たせたな。いい物が出来つつあるようだから此処にいるセバスチャンの指示に従い国の為に尽くしてほしい。完成の暁には期待して
おれ」
「「「おおおおお!!!!!」」」
作業員の喜び様は凄く皆、すぐに現場に戻っていく「ライアン、ミシェルご苦労だったな。厩舎に戻ってから行う馬のケアを王妃様にみてもらうから戻り次第準備を頼む」
「「畏まりました。セバスチャン様」」
「では王妃様、戻りましょう」先に二人を戻らせた後、厩舎に戻る
厩舎に戻ると放牧地から馬房に戻る最中で王妃様を見かけると全員畏まったので
王妃様が「よい!作業を続けよ」の言葉で恐縮しながら作業を行っていく
そして洗い場に王妃様を案内し説明を行う
「ここは馬の洗い場ですが調教の終了した馬は足に熱を持つのでこのように厚手の
布を足に巻きそれを冷たい水を掛けて冷やす事が重要でこれを行うと行わないでは
馬の命である足を守る為、馬の寿命にも繋がります」と事を伝える
「なるほどの~以前お気に入りであった馬が急に走るのが遅くなって最後は仕方なく馬商に渡したのだがこうすれば馬の寿命が延びるのだな」
「はい王妃様。するとしないでは全く違いますが完全に怪我を防ぐ事が出来るのかと言われたら無理と言います。人間と同じでいつ何が起きるかは分かりません」
話す事で王妃様は納得され、馬好きの王妃様から「今後もその知識を生かし国に
仕えよ。今日はご苦労であった」と労いの言葉をかけられ護衛の騎士と王妃宮に戻られる
王妃様が戻られた後、今日はセバスチャンとタイムが夜の飼い葉付けと片付けを
行う為、残りの者を帰宅させ飼い葉付けと片付けを行う
全てを終わらせてタイムに「お疲れさん。終わったから後は私に任せて帰宅してくれ。それと近日中にイルメス馬具商会が新しい飼い葉用の見本を持って来るから
当日は立ち会ってくれ」
「はいセバスチャン様。それではお先に失礼します」
先に帰宅するタイムを見送ってから執務室に残り今日中に終わらせないといけない
新規採用者の書類選考を始める
「やはり
四十枚あった履歴書から十五人をピックアップして面接する人間の書類をアーサー近衛騎士団長に確認して頂き了解が取れたので人選をお願いしていたイルメス馬具
商会に履歴書を届け一週間後に面接を行う事を商会長のエイダンに仕え帰宅する
遅い夕食を食堂で取っていたら母上が来られ今日、王妃様と坂路コースの見学を
行った事と一週間後に厩舎作業員の増員面接を行う話をすると「私も見学したい」となり面接日の午後からコースの案内を行う事を伝え食事を終えて自室に戻り休む
そして面接当日、会場は第三厩舎の執務室で行い面接官はアーサー近衛騎士団長に
セバスチャンとなぜか母上が参加されると異例すぎる為、アーサー様に話すが断る
事が出来ず仕方なく王妃宮に行き侍女に母上の面接参加の件を中止させるように
お願いの手紙を渡すと玄関上のバルコニーから王妃様が現れ「私が直々に行いたいがそれでは臣下に示しが付かないので姉上に任せる。よいかセバスチャン!」
しまった王妃様の性格を考えたら自分が参加したくなるのは当然だった事を失念
していた。そして王妃様に「セバスチャン・ルクレール、王妃様の命に従いミカエル・ルクレール公爵夫人を王妃様の代理として面接に参加する事を伝えます」
急ぎ厩舎に戻りアーサー様に王妃様からの言葉を伝えると頭を抱え「仕方ない」の
一言で言葉を切り、セバスチャンは母上に王妃様の代理として参加する事を伝える
面接者と一緒にイルメス馬具商会商会長エイダンが現れミカエルの姿を見て驚いていた。
「何故公爵夫人がこの場に・・・・・・・」固まっていた
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