第1話 イ〇リスみたいな国に異世界転生しました

「昨日のお酒は楽しかったな~」と半覚醒状態で昨晩を思い出していると不思議な事に天井が高く明るいのである。


「俺、確か昨日はカプセルホテルに泊まったはずだよな」


通常なら低い天井に薄暗い居室内のはずが目に映る風景は明らかに高級ホテルの一室である

「妻に頼まれて部屋を撮影したよな・・・・・」と枕元に置いていたスマートフォンのアルバムフォルダを見ると確かに薄暗いカプセルホテルの画像がデータとして残っているのだが・・・・・


「夢かな?」と頬をつねると痛みがあり間違いなく現実であると確認できた



「セバスチャン様、御起床の時間です。着替えられたら食堂にお越しください」



セバスチャン? 俺、いつの間に執事になったのかな?と取り敢えず起き上がり目の前にあった姿見に映る自分を見ると・・・・・・


「何じゃこりゃー!」と鏡に映る姿はブラウンの髪の毛に180㎝近くある身長、それよりトレードマークのメタボなお腹の面影もなくスラリとした俳優みたいな人物が映し出されていた



枕元には一枚の手紙があり「意見 和雄さんへ」 私はあなたをこの世界に転生させた人馬神ダーレーだ。そなたの宿泊していたカプセルホテルはガス爆発で火災になり全員が亡くなったので各世界の神が不幸にして亡くなった魂を転生させることになりそなたの魂をこの私が引き受ける事になりました。

そなたが競馬が好きとステータスにあったので引き受けたのがはじまりでこの世界にも競馬があるがそなたの世界で言う十六世紀末のイギリス位のレベルなのでそなたの知識と足りない部分は特別に転移、使用出来るようにしたスマートフォンを使いこの星(サンスクリット)の競馬文化レベルを上げて欲しい。



国の名前はキングダム。そなたはセバスチャン・ルクレール二十歳 公爵家ルクレール家の三男として王家の騎馬を管理する人間の一人である。

一つの体に二つの記憶があるので当然混乱しているであろうがそこをなんとか頑張って欲しい。

キングダムの競馬も始まったばかりなので私としても娯楽が少ないので色々協力はするが基本はそなたと周りの人々で協力して盛り上げて欲しい



何かあれば教会に来てくれたら私と話しが出来るので遠慮せず来るがよい



それでは新しい生活に幸あれ。と書かれた手紙を読み「五十手前のおっさんに何が出来るのかな?」

新しい命をくれた神様には感謝するが要するに神様の娯楽の為にこの世界に転生した訳だから少し気が重くなった



「とりあえず食堂に行くか」



気持ちは中々切り替わらないがお腹が空いたので食堂に行くことにした


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