第4話 試験
街に帰った俺たち、ショータとエルダーは討伐ギルドに来ていた。
「なぁエルダー。どうやってギルド所属のハンターになるんだ?」
「あそこのカウンターで受付をして所属試験を受けて合格すればギルド所属のハンターになれるぞ。」
「所属試験なんてあるのか?」
「そんな難しいことではない。花型Eランクモンスター・プラントラード・の討伐とそいつが落とす、鋭い草の納品だ。」
「わかった。やってみる。」
そう言って、カウンターの前まで来た。
「あのー。ギルド所属試験を受けたいんですが。」
「あ、新人の方ですね。えーっと人種は"人間"ですね。わかりました。では試験を受けてもらいます。制限時間は2時間です。それでは良いですか?」
「はい!お願いします!」
「ではこれを持って行って下さい。討伐記録石です。それではスタート!」
所属試験が始まった。
街を出て15分くらいのところにプラントラードがいた。プラントラードはチューリップのつぼみに手足が生えたようなモンスターだ。
「あいつがプラントラードか。<
ショータはプラントラードに近づいて、
「<
右手に白い光を
「よし!当たった!……………なんだと。全然くらってないだと!くそ!!<心>の効果も切れたし、同じ字の技は時間が経たないと使えないしどうしたら良いんだ?!」
その間にもプラントラードはこちらに種の弾丸を飛ばそうと構えている。
「そうだ!別の漢字を使えば良いのか!やってみよう!<心>の代わりになりそうなのは…<
カラカラカラカラ。肘、膝、頭、胸、足に、とても軽いが硬い鎧のようなものが装備された。
「守ってくれる壁を作るには…<
ゴゴゴゴゴ。地面から土が四角に盛り上がってきて、高さ約1メートルの壁が出来上がる。
ピュン。プラントラードの種が勢いよく飛んできて土の壁に刺さった!
「危な!!壁を創って良かったあ。それじゃあ反撃だ!どんな字を使おうかなー……………よし!これだ!<
メラメラメラメラ…。
「思ったより射程が短い!それじゃあこれだ!<
ヴォォ。プラントラードに向かって火の玉が飛ぶ!着弾してプラントラードが燃えてゆく。そして、キラキラ光る物を落として倒れた。
「おおっ!これが鋭い草かぁ。よし!ギルドに戻るか!」
すると、体から出ていた青い光が消えた。
「今<神>の効果が切れたか。<心>よりも<神>>の方が効果時間が長いんだな。後でエルダーに聞いてみよう。」
ショータはギルドに帰ってきて、カウンターで所属試験を終わらせた。
「これでショータさんのギルド所属試験は終了です。合格おめでとうございます。ではこの手型の石板に手を当てて下さい。」
「はい。」
ピッ。
「それではクラスを選んでください。人間であるショータさんがなれるのは、攻撃力が上がりやすく、一撃一撃が重い"サムライ"、足場や壁を生成し有利な状況にして戦う"クリエイター"、回復力が高く、遠距離攻撃が得意な"ヒーラー"。まずはこの3種類から選んでください。後で変えることもできます。」
「戦いたいからヒーラーは嫌だな。クリエイターは難しそうだからやめるか。じゃあ"サムライ"にします。」
「わかりました。あ!忘れてました!あと、人間の方専用の"ライター"というクラスがあります。」
「ライター?」
「ライターとは、人間はただでさえステータスが低いのに、さらに基本ステータスが大幅に低くなり、字を使わなければ、小さな子供にも負けてしまうくらいになってしまう代わりに、字の威力の高上、書くスピードアップ、熟語が使用可能、"筆"という武器が装備可能になります。」
「ライターの人間は他にもいるんですか?」
「このカタル街にはいませんが、他の街や国には何人かいますよ。」
「ステータスがこれ以上下がるのか…。(でも字を使えるのは人間だけなんだよな。俺はもともと国語は得意で漢字も好きだし)よし!決めた!俺はライターになります!」
「ライターですね。わかりました。では先ほどの鋭い草の納品の依頼達成金である、
「はい!」
「よくやったなショータ!これからも頑張れよ!」
試験を終えてエルダーのもとに帰ってきたショータは、エルダーと向かい合ってご飯を食べいる。
「ああ、頑張るよ。それよりエルダーは人間なのになんで身体能力が良いんだ?」
「俺の父が昔よく刀の稽古をしてくてたんだ。その時に散々走らされたり、筋肉を鍛えられてきたからな。」
「そうだったのか。話は変わるが泊まる場所が無くて、どうすればいい?」
「それならこのギルドの3階が宿になっているけど、1泊一部屋
「わかった。ならそうするよ。」
ショータはそう言って受付をしてギルド3階に行き、休んでいるうちに疲れて眠ってしまった。
人間が弱い?いや、字があれば勝てるよ UマッチョG @UMA0220
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