営業マン物語

第20話

20、盗難事件

四国合同遠征も順調に進み終盤を迎えた時、事件が起きた。

伊達さんはカバンに入れてた財布の中の3万円が無くなっている事に気付いた。

屋成さんも財布を確認したら2万円が無くなっている。

疑惑は1人の人物を疑った。

久保さんだ…

原さんは言う。

先週、俺は久保に5万円貸した。

実家で久保家は電気店を手広くやってる、お坊っちゃまだそうだが最近、親とも縁を切り久保さん、お金に困っていたそうだ。

てな訳で疑惑の目は久保さんに向けられた。

すると容疑者、久保さんがホテルに戻って来た。

皆んなは逃亡を図り、姿をくらましたと思っていたので少し安心した。

その時、久保さんは慌てた感じで

「財布が無くなった！」

と凄い勢いで探し始めた。

皆んな自作自演行為だと冷ややかに眺めていた。

犯人は近くにいると解はっていたがホテルのフロントに連絡入れた。

すると「昼過ぎGパン半袖の男がフロント前玄関から逃げる様に出て行った。」

と教えてくれたので、すぐに警察に連絡した。

確か久保さん達松山市内で活動してるから、こそっとホテルに戻って犯行に及んだと推測した。

被害者、伊達さん屋成さん久保さん3人は警察に呼ばれ事情確認中

犯人の捕まるのは時間の問題と誰しも思った。

そして吉田さん半泣き状態…大好きな人が捕まるなんて耐えれないんだろう。

しかし吉田さんも皆んなの言ってる事を反論しないところを見ると、犯人と思ってるみたい。

その時、警察から電話…犯人が捕まったそうだ。

久保さん、罪を認めたんだぁ…

犯人は以前から警察から目を付けていた常習犯だった。

先程、現行犯で逮捕されたそうだ…笑

ごめんね…久保さん…疑って！

翌日、無事に現金も戻り、何故か皆んな久保さんに気を使ってる感じで事件の話しを避けていたが、久保さんから話を切り出して来たので対応に戸惑った。