第37話 魔法の扉が完成! サラとの別れ
ゆりこは地図の通りに歩いていた。
数時間後。
森の中に大きな屋敷が立っていた。
屋敷の扉の前には2人の女性が立っていた。
?「ゆりこ様ですか?」
ゆりこ「はい。」
?「旦那様から聞いています。こちらへどうぞ。」
女性に案内されて屋敷の中へ入った。
色々な色の扉があった。
2階に上がり一番左の白い扉へ来た。
?「ごゆっくりお選び下さい。私は扉の外に居ますので、何かあればお声がけして下さい。」
ゆりこは鍵を開けた。
ゆっくり扉を開けると、たくさんのmagicstoneと書かれた箱がそこにはあった。
鍵を閉めて箱を開けた。
それは紫に輝く石が大量に入っていた。
magicstoneを1つ手に持った。
ゆりこ「綺麗…。」
ゆりこは扉を開けて女性を呼んだ。
ゆりこ「ここにあるmagicstone全部欲しいです。」
女性「かしこまりました。馬車を呼びたいとこですが、道がボコボコなので、転送装置にてお運びします。」
ゆりこ「転送装置?」
女性はポケットから白いチョークを出して円を書いた。
女性「何処までお運びしましょうか?」
ゆりこ「ユアリア街の私のお店の前までお願いします。」
女性は円の中に文字を書いた。
そして、ポケットから黒い手袋を出してはめた。
円の中に手を着いて唱えた。
女性「この円の人、物を特定した場所へと転送したまえ。」
円が赤く光出して一瞬の内に消えた。
女性「旦那様に怒られるな。転送装置は控えるようにって言われてたし。黙っとこうかな。」
転送装置は自分の魔力の消費をしてしまうので死の恐れもあるのだ。
女性は何食わぬ顔で外に出てもう1人の女性と屋敷の警備をした。
お店の前に転送したゆりこは外からアイヤを呼んだ。
お店から出てきたアイヤは大量のmagicstoneの箱を見てビックリしていた。
アイヤ「こ…これはまさか…。」
ゆりこ「magicstoneだよ。これで足りるかな?」
アイヤ「充分足ります!ありがとうございます。でもmagicstoneは1つ黒いカード300枚程、価値があります。一体何処で手に入れたのですか?」
ゆりこ「内緒かな。とにかくmagicstoneを運ぼう。」
アイヤは透明のカードを出して、magicstoneにかざしていった。
magicstoneは透明のカードに入っていった。
2人は2階へと上がった。
ゆりこ「さっきのは?」
アイヤ「無限にアイテム保存が出来る透明カードです。取り出す際にはアイテムの名前と個数を言えば取り出せます。ゆりこさんにも差し上げますよ。」
アイヤはゆりこに大量の透明カードを渡した。
ゆりこ「ありがとう。魔法の扉、完成しそう?」
アイヤ「はい!こんな大きなmagicstoneなら、魔力を使わないで行けます!」
扉の真ん中にmagicstoneを嵌め込むと光出した。
そして、魔法のペンと行きたい場所を書く白い枠が現れた。
アイヤ「ゆりこさん完成しました!」
ゆりこ「アイヤ、ありがとう!」
ゆりこはアイヤを抱き締めた。
アイヤ「何か照れますね。抱き締められると…。」
ゆりこ「今更?」
アイヤは恥ずかしくなり離した。
ゆりこは魔法のペンでお婆ちゃんのお墓と書いた。
ゆりこ「これなら、サラも両親に会いに行けるはず。私、サラを呼んでくるね?」
ゆりこはレックス街へと行った。
サラは噴水の近くにいた。
ゆりこ「サラ。ちょっと見て欲しい物があるんだ。」
サラ「ごめん。今忙しい。」
ゆりこ「機嫌悪いの?」
サラ「どうして…。どうして私の気持ちに気付かないの?」
ゆりこ「気持ち?」
サラ「ずっと、ゆりっぺの事、好きだった。ゆりっぺが他の男性とイチャイチャするのもう見たくない!」
ゆりこ「ちょっと落ち着いてよ。」
サラ「私本気だよ?本気で、ゆりっぺの事、好きなんだよ?」
ゆりこ「ごめん。サラは大親友の1人にしか見れないよ。」
サラ「そうだよね…。友達だよね…。でも私は友達じゃなくて、ゆりっぺと付き合いたいの。」
ゆりこ「それは出来ないよ。」
サラ「だったらもう私に話かけないで!近付かないで!」
サラは泣いてお店へ戻った。
ゆりこは後を追わなかった。
深追いすると傷付けてしまうから。
ゆりこはユアリア街に帰っていった。
この事を黙ってお店の2階上がって来た。
アルファとアルカとアイヤが居た。
アルファ「話は聞きました。私も行きたいです。」
アルカ「僕も行きたいです。」
アイヤ「私も行きます。」
ゆりこ「分かった!4人で行こう。」
ゆりこ達はゆっくり扉を開けて中に入った。
お婆ちゃんのお墓に着いて扉が消えた。
アイヤ「扉は帰る時に、ゆりこさんが手を叩くと現れます。」
ゆりこ「分かった!じゃみんなまずは街を案内するね?」
ゆりこは3人を案内した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます