第36話 イサリが欲しい物とは?

捜し物大会が始まった。


それぞれ問題を解いて特定の場所へと走って向かった。


個人戦になりそうなので、ゆりこやサラは別々に動いた。


ゆりこの用紙には青い洞窟に答えがあるとだけ書いていた。


小さな地図もあり、ゆりこは地図の通り進んだ。


険しい山道を登り小さな穴を見つけた。

覗き込むと青く光っていた。

しゃがみこんで行くと白い紙があった。

それを取って戻った。


後ろからイサリがやって来た。


イサリ「問題は順調ですか?」


ゆりこ「はい。最初の問題は解きました。」


イサリ「お見事ですね。それでは私は先へ進みますね?」


イサリが上へ行こうとした時、ゆりこは腕を掴んだ。


ゆりこ「待って!危険よ!」


イサリ「えっ?」


上へ進む道が崩れ落ちた。


ゆりこ「やっぱり。」


イサリ「どうして分かったのですか?」


ゆりこ「なんとなくね。」


イサリ「ありがとうございます。」


ゆりこ「イサリさんの次の問題は何処なんですか?」


イサリ「頂上です。」


ゆりこ「一緒に向かうわ。」


イサリ「いいのですか?」


ゆりこは頷いた。


遠回りして頂上を目指した。


その間にゆりこは紙を見ていた。


ゆりこ「次の問題は、頂上に輝く鉱石とは?」


イサリ「赤い鉱石ですね。ある場所分かるので案内します。」


ゆりこ「ありがとうございます。イサリさんの欲しい物って何ですか?」


イサリ「いきなりですね?」


ゆりこ「もし上位に入れたら何が欲しいのかなって。」


イサリ「今探してる物がありまして、様々な経営をしてるのですが、新しく女性向けのボディーケア商品を発明しようかと思って、試作品をたくさん作ったのですが、いい物は作れるのですが無色透明で匂いもないので、女性らしくピンク色で花の香りがする物がないかと探していまして、やっと見つけたのですが、レアな物でなかなか手に入らなくて…。だから、それが今欲しいです。」


ゆりこ「なるほど。もし完成したら買いに行きますね?」


イサリ「私が差し上げます。」


ゆりこ「ありがとうございます。」


イサリ「ゆりこさんは?」


ゆりこ「magicstoneが欲しくてね。」


イサリ「めったに手に入らない鉱石ですね。何に使うのですか?」


ゆりこ「まだ秘密かな。でも完成したら、色々な文化を取り入れた物が出来るかもね。」


イサリ「完成したら見に行ってもよろしいですか?」


ゆりこ「その時は招待しますよ?」


イサリ「ありがとうございます。もうすぐで着きます。」


頂上に着くと数人、人が集まっていた。


イサリの問題の答え、崖に咲く花を手に入れた。


イサリは危険な崖の少し下に鉱石がある事を教えた。


イサリはつるはしをゆりこに渡した。


イサリの手を握り、右手でつるはしを持ち、鉱石を叩いてゲットした。


ゆっくり引き上げてくれた。


ゆりこ「イサリさん、ありがとうございます。」


イサリ「いえ。それでは私はここで。」


イサリは下山して行った。


近くにサラが居た。


サラ「ゆりっぺ…。」


ゆりこ「サラ?どうしたの?」


サラ「何でもない。他の男とくっつくなよ。」

サラは嫉妬していた。


ゆりこ「拗ねないでよ。一緒に行こう?」


ゆりこはサラの手を握った。


サラは嬉しそうに微笑んだ。


サラ「うん!ゆりっぺはどこまで解いた?」


ゆりこ「2問目だよ。」


サラ「同じだな。」


ゆりこは鉱石の近くにあった紙を広げた。


また地図が書いてあった。


ゆりこ「地図かぁ。ってこの地図、さっきの別荘の家じゃん。」


サラも紙を広げた。


サラ「私もだ!急いで向かおう!」


2人は手を繋いで走って向かった。


途中で橋が崩れたり、落とし穴があったりで、半分以上の人が脱落した。


そして別荘のホールに入ると、ゆりことサラが1位と2位だった。


次に、イサリが走ってやって来た。

イマリお嬢様の友人の庶民の女の子と貴族の女の子が入ってきて終わった。


執事が鐘を鳴らして終了の爆竹を鳴らした。


その他の参加者達は隣のホールで休憩した。


イマリお嬢様「皆さんお見事でした。」


捜し物をそれぞれ渡した。


イルラ王が来た。


イルラ王「まずは、ゆりこさん。あなたが欲しい物を聞きましょう!」


ゆりこ「私は、magicstoneが大量に欲しいです。」


イルラ王「magicstoneでいいのだな?」


イルラ王は執事を呼んで耳打ちをした。


執事は走って何かの鍵を取りに行った。

戻ってきて、イルラ王に渡した。


イルラ王はその鍵をゆりこに渡した。


イルラ王「この鐘を差し上げよう。そしてこの紙に書いてある所にある。全部差し上げよう。」


ゆりこ「ありがとうございます。」


ゆりこはさっそくその場所へと向かった。


イルラ王「次は、サラロイドさん。あなたの欲しい物を聞きましょう!」


サラ「天使の微笑みを大量に欲しいです。」


イルラ王「分かった!私は詳しくないので、詳しい物を呼ぶ。メイラ!」


メイド服を着た女の子がやって来た。


イルラ王「メイラはその事について一番詳しい。メイラに聞くといい。」


サラ「はい、分かりました。」


サラはメイラと別室へと行った。


イルラ王「次は、イサリだな。欲しい物あるのか?」


イサリ「新しい店を出す事になりましてある材料がなくて、ボディーケア商品が作れないのです。なので、ピーチボトルを大量にお願いします。」


イルラ王「そういう事か。ならばアイゼルに行きなさい。アイゼルのサガヤという宿屋の娘に聞けばいい。」


イサリ「分かりました。ありがとうございます。」


イサリは荷物の準備をしに部屋へ行った。


イルラ王「2人はイマリの友人だな。欲しい物はなんだい?」


庶民A「私は家が欲しいです。別荘みたいな家。」


イルラ王「家族と住む家かい?」


庶民A「違います。イマリちゃんや友達を呼ぶ別荘が欲しいのです。」


イルラ王「良かろう!私が造ってあげよう!」


庶民A「ありがとうございます。」


イルラ王「そちらの方は?」


貴族A「私は庶民の友人の方々のご両親の仕事を位の高い仕事にして欲しいです。」


イルラ王「いいだろう!イマリの世話役、私の執事にしてやろう。」


庶民A「いいのですか?」


イルラ王「あぁ。私は先に帰るから、ご両親を連れて来るといい。」


庶民A「ありがとうございます。」


貴族A「良かったわね。」


イマリお嬢様「これにて終了。」


イルラ王は先に馬車で帰って行った。


隣のホールへ行きお誕生会の続きを夕方まで行い解散した。


イサリは別荘の鍵を閉めて、アイゼルへ向かった。


それぞれ目標や夢や、やりたい事へ向けて歩き始めた。

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