第32話 料理大会本戦2回目!チーズを使った料理

その日の夕方に料理大会本選2回目の紙が届いた。


""料理大会本選2回目のお知らせ""

2回目進出おめでとうございます!


今回の料理のテーマはチーズを使った料理だ!


会場 レックス城のホール

時間 午前10時


パートナーは任せる。


""レックス王より。""


ゆりこはアイヤの紙を見せた。


アイヤ「ようやくきましたね!チーズを使った料理ですか…。」


ゆりこ「難しそうだけど頑張るわ。」


アイヤ「今回は私がパートナーとして行ってもいいですか?」


ゆりこ「1人で行くよ。ちょっと寄りたい場所もあるから、遅くなるしね。」


アイヤ「分かりました!頑張って下さい!」


アイヤは先に就寝した。


ゆりこは厨房で料理を考えていた。


ゆりこ「難しい料理でもいいけど制限時間が決められてるから無理よね…。簡単な料理にしてみようかな。」


冷蔵庫にある物で様々な物を作り食べた。


ゆりこ「うん!これならいける!よし!決勝の料理はこれにしよ!」


料理が決まり、ゆりこも就寝した。


次の日の朝。

ゆりこは馬車に料理の材料を乗せた。


アルファ、アルカ、アイヤ、エナ、リディック王、街の人達がお見送りした。


馬車に乗り出発した。


数分後にレックス街に着いた。


荷物を下ろしてレックス城の前に着いた。


隣には男性が待っていた。


男性がゆりこに近付いてきた。


男性「お前が対戦相手か?何か弱そうだな?負けを認めるなら今だぞ?俺は強いぞ?」


ゆりこ「戦います!負けません!」


ゆりこは男性を睨んだ。


男性「何だと!まぁ負けても泣くんじゃねぇよ?」


男性はどこか自信ありげな余裕だった。


門がゆっくり開いた。


2人はホールへ案内された。


特設ステージのキッチンの前に立った。


レックス王と綺麗な女性が来た。


男性「審査するのはレックス王なんだろ?何で女性がいる!」


レックス王「今回は私の姉が審査する。」


シェル「私の名前はシェル。私は大のチーズ好きなの。だから、チーズをふんだんに使った料理を食べたいわ。」


レックス王「だそうだ!制限時間は一時間だ!」


鐘が鳴り響いた。


同時に街のモニターも映し出された。


男性はじゃがいもの皮を剥いて千切りをしていた。


ゆりこは厚揚げ、チーズ、シーチキン、パセリを出した。


見慣れない食材を男性とシェルが見ていた。


男性「見慣れない食材だな。何を作る気だ!」


ゆりこ「教えません。料理に集中されてはどうですか?手元が狂うと指切れちゃいますよ?」


本当に指を切りそうになっていた。


鐘がもう一度鳴り響いて終わった。


2人は手を止めた。


レックス王「審査に移る!シェル姉さんの前に料理を出すように!」


2人は料理を出した。


レックス王「料理の紹介等があれば言ってよし!まず、ゼイラから。」


ゼイラ「この料理は小さい時に食べた料理で、じゃがチーズです。お召し上がり下さい!」


シェルはフォークとナイフで切って食べた。


シェル「美味しいですわ。ただ…じゃがいもが固いですね。」


ゼイラ「申し訳ございません。」


シェルは水を一口飲んだ。


ゆりこ「私の料理はアレンジ料理になります。厚揚げチーズツナ焼きです。お召し上がり下さい!」


シェルはまたフォークとナイフで切って一口食べた。


シェル「うーん!なにこれ!美味しい!厚揚げ?という食材がふわふわだし、チーズが濃厚だけど、くどくないし、ツナという食材も美味しい!」


シェルはパクパク食べ続けてなくなった。


完食してハンカチで口を拭いた。


レックス王「どちらが美味しかったですか?」


シェルは立ち上がり、ゆりこの手を握った。


シェル「あなたの料理が美味しかった!次も頑張るように!」


ゆりこ「はい!ありがとうございます!」


ゼイラ「何で…。」


レックス王「おめでとう!」


レックス王から銀のバッチを貰い着けた。


ゼイラ「決勝ではどうせ負ける。あの人がいる限りは勝てない。」


ゼイラは不適の笑みを浮かべながら帰っていった。


城を出ると街の人達からの拍手喝采。


頭を下げてお礼を言いながら街を出た。


サラに腕を捕まえられた。


サラ「おめでとう!」


ゆりこ「ありがとう、サラ。」


サラ「今日はご両親のお墓参りでしょ?」


ゆりこ「何で知っているの?」


サラ「線香の匂い。」


ゆりこ「なるほどね。」


サラ「私も行きたい。」


ゆりこ「分かった。」


ゆりことサラは一時的に一回だけ現代に戻れる石で、お墓にワープした。


ご両親のお墓は親戚の人が掃除をしてくれて綺麗だった。


ゆりこは水をかけて綺麗にたわしで磨いた。


線香に火を着けてサラと差して手を合わせた。


ゆりこ「お母さん、お父さん。私は幸せだよ。」


サラ「ゆりっぺの事は私が守ります!」


ゆりこ「ありがとう、サラ。」


2人は顔を合わせて笑った。


すると、親戚のおばさんが来た。


おばさん「あなた達、生きていたの?心配したのよ!」


ゆりこ「あっ!えっと…。」


サラ「遠くで暮らしていて今日だけ帰って来ました。」


おばさん「そうだったの。そうだ!ゆりこちゃんの近所に住んでいた、明くんが先日、亡くなったの。」


ゆりこ「明くんが?」


おばさん「病気だったらしいわ。」


ゆりこ「そっか。」


おばさん「久々におばさんの家に来るかい?まだ時間があるんでしょ?ゆりこちゃん、サラちゃんに渡したい物もあるし。」


ゆりこ「分かりました!」


サラ「お伺いします!」


2人はおばさんの家へ行った。


~厚揚げチーズツナ焼き~


材料

⚪厚揚げ 適量

⚪とろけるチーズ 適量

⚪ツナ缶 1缶

⚪パセリ 少々


~作り方~

①厚揚げの上にツナ缶、とろけるチーズを乗せる。


②レンジで焼き目が付くまで焼いたら、パセリをかけて完成。

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