第31話 桜セットとブレスレットの力

ユアリア街に帰ってきたゆりこ達は、ゆりこの店が賑わってるのが見えた。


急いで店に入ると男の格好に戻ったサラとアイヤが店を繁盛させていた。


サラ「ゆりっぺ!お帰りなさい!」


アイヤ「お帰りなさい。ゆりこさん。」


ゆりこ「ただいま。何で店に?」


サラ「街の人達から聞いて来たの。店は開けないままだと、お客さんが心配するでしょ?」


ゆりこ「ありがとう。」


ゆりこの手首にお母さんのブレスレットが見えたアイヤは、突然、ゆりこの手を握り外へと飛び出した。


アイヤ「まさかこれは…。」


ゆりこ「アイリスが盗んだ物だった。」


アイヤ「見付かったんですね。良かったです。ずっと探していたので…。」


アイヤは泣きながら喜んだ。


アイヤ「ゆりこさんの誕生日に送るはずだったブレスレットだったので消えた時は、死に物狂いで探しました。」


ゆりこ「アイヤ、ありがとうね?」


アイヤ「はい!」


ゆりこ「みんなが心配するから店に戻ろう?」


2人は店に戻った。


既に、アルファとアルカとエナが働いていた。


サラはアイヤを残して帰っていった。


ゆりこ「アイヤは帰らなくていいの?」


アイヤ「大体は終わりましたので一時帰宅です!」


ゆりこ「そっか!」


ゆりこは新メニューの紙をテーブルに置いていった。


桜フェアの新メニューだらけだった。



~~期間限定 桜フェアメニュー~


⭐桜パフェ

⭐桜餅+抹茶セット

⭐桜のシフォンケーキ

⭐桜の紅茶

⭐桜のクッキー



新しい新メニューをお客さんが見て、聞きなれない抹茶と言うのが気になりたくさんの人が注文した。


ゆりこはアイヤとアルファと3人で厨房に入った。


ゆりこ「桜餅はもう準備が終わって大量に冷やしてあるから、抹茶作りをやってもらうね?やり方を教えるから見ててね?」



~抹茶の作り方~


①抹茶碗にお湯を入れ温める。


②お湯を捨ててスプーン1杯分の抹茶の粉末を入れる。


③お湯を1/4入れる。


④茶筅でゆっくり混ぜる。

(泡が出るとクリーミーになる。)


⑤十分泡立ったら完成。


ゆりは2人にゆっくり作り方を見せた。


そして2人は初めての抹茶作りをした。


手際がよくすぐに覚えてくれた。


大量注文されたので、桜餅+抹茶セットをエナとアルカに渡して持って行って貰った。


これをお昼過ぎまでする事になるとは思いもよらず。


お昼休憩で交代でご飯を食べている時。


女性のお客さん2人が入ってきた。


厨房から見ると、アシュとお姉さんだった。


ゆりこは急いでご飯を食べて2人の前に来た。


ゆりこ「来てくれてありがとうございます。」


姉「大好きなお店なので…。」


アシュはお姉さんの後ろに隠れていた。


ゆりこ「もう怒ってないよ?」


アシュ「本当に?」


ゆりこは頷いた。


ゆりこは2人をカウンターに案内した。


2人は新メニューを見てどれにしようか悩んでいた。


アルカは2人の前に氷水を注いだコップを置いた。


アルカ「お決まりですか?」


姉「私は、桜餅+抹茶セットをお願いします。」


アシュ「桜パフェ食べたい!」


アルカ「かしこまりました。」


アルカは注文用紙をゆりこに渡した。


すぐに作り始めた。


数分後。

アルカが、桜餅+抹茶セットと桜パフェを2人の前に出した。


見慣れない食べ物に2人はドキドキしていた。


姉は桜餅を小さく切り食べた。


姉「甘い!美味しい!」


すかさず抹茶を一口飲んだ。


姉「桜餅によく合うし、甘ったるくない。」


アシュは桜パフェを一口スプーンですくって食べた。


アシュ「桜パフェ甘くて美味しい!」


2人はニコニコしながら食べていた。


すると、ゆりこのブレスレットが光出した。


厨房に行きアイヤに見せた。


アイヤ「この光は、笑顔の欠片に反応したんだと思います。」


ゆりこ「笑顔の欠片?」


アイヤ「笑顔の欠片をたくさん集めますと、魔力市場で色々な物と交換が出来ます。溜まったら見に行きますか?」


ゆりこ「うん!ブレスレットの力ってこれだけ?」


アイヤ「いえ違います。無限魔力のブレスレットなので、色々な物に反応したり魔力を無限回復したりと出来る事は数えきれないほどあります。」


ゆりこ「勉強しないとね。」


アシュと姉はお金を置いて、手を振りながら帰っていった。


時間がだんだん過ぎていき夕方になった。


アルファとアルカはもっと料理をしたいという事で、アルファの家で2人でする事になり、街に売ってある食材を買いに出掛けた。


エナはアルカのメイドになり身の回りのお世話をする事になり、2人に着いて行った。


久々にアイヤと2人きりになった。


ゆりこ「サラは思い出せそう?」


アイヤ「少しずつですが思い出してきたみたいで、嬉しいです。」


ゆりこ「良かった。私ね、アイヤと創りたい物があるの。」


アイヤ「何でしょうか?」


ゆりこ「まだこの土地は広いから、宿をたくさん造ろうかと思ってね?魔法使いも泊まれるような。」


アイヤ「それなら宿にもルールを加えましょう。」


ゆりこ「いいわね。」


2人は新しく造る宿の話し合いをしていた。



~桜餅~

材料

⚪桜の葉の塩漬け 10枚

⚪道明寺粉 150g

⚪砂糖 20g

⚪食紅 少々

⚪水 150cc

⚪こしあん 300g


~作り方~

①桜の葉は洗い水気を取る。


②道明寺粉を開けて、ザルに入れ水洗いして、水気を取る。


③ボウルに、道明寺粉、砂糖、水、食紅を入れてよく混ぜる。


④ピッタリ、ラップをし、500wで、5分チンする。


⑤ラップをしたまま15分程度そのまま蒸らす。


⑥餡を20gずつ丸めてラップをする。


⑦道明寺粉の蒸らしが終わったら粘りが出るまでですしゃもじで混ぜる。


⑧10等分して、丸めて平らにし餡を入れ桜の葉を巻いて冷蔵庫で冷やせば完成。

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