第10話 たまごサンドとホットドッグ
お嬢様と執事が帰ってからお客さんがちょっとずつ増えてきた。
2人が食べたピザをみんな頼んできた。
ゆりこは無限魔法を使い一枚出来たら使い始めた。
てんやわんやになっていた。
やっと落ち着いたのが閉店1時間前だった。
ゆりこもアルファもぐったりしていた。
ゆりこ「何でこんなにたくさんお客さんが?」
アルファ「先程のお嬢様と執事さんが噂を流したとかですかね?」
ゆりこ「あり得るかもね?」
2人の予感は的中していた。
国に戻ったお嬢様と執事はこの事を王に話していた。
城に馬車が止まりすぐにお嬢様と執事は王がいる王室に入った。
お嬢様「お父様!」
王「おかえり!ユリ!」
執事「ただいま戻りました。旦那様。」
王「無事でなりよりだ。」
お嬢様「聞いて欲しい事があるの!レウンも聞いて欲しいでしょ?」
執事「はい。」
王「分かった。」
王は扉を閉めて鍵をかけた。
お嬢様「私達、馬車に乗って帰ってる時に魔物に襲われそうになったの。」
王「えっ!大丈夫なのか。」
執事「はい。近くに街がありましてすぐに入りました。そこで喫茶店とゆうお店がありました。」
王「喫茶店?初めて聞く名前だな。」
執事「そこで私とお嬢様は休憩しに入りましたが、帰る時に食べ物を落としてしまい空腹でしたので、そのお店でピザとゆう食べ物を食べました。」
王「知らない名前だな。」
お嬢様「そのピザが凄く美味しくて!野菜しんなりしてて甘いし。」
執事「お肉のような食べ物もジューシーでチーズがたっぷりで…。」
王「うまそうな食べ物だな。調査に出向くか。」
お嬢様「私も行く!レウンも!」
王「仕方ない。3人で行くか。」
お嬢様「やったー!」
執事「ありがとうございます。」
王は2人のネックレスを見ていた。
王「そのネックレスは?」
執事「ゆりこさんから貰ったネックレスです。魔物に襲われない珍しいネックレスです。」
王「見せてみろ。」
執事はネックレスを王に渡した。
王「こ…これは!強い魔力の塊が見える。」
お嬢様「お父様は昔から見えてたもんね?でもそんなに強い魔力なの?」
王「うーん。アルバトス以上と言ったら分かるか?」
執事「アルバトスですか!」
お嬢様「他国でも目撃情報が出てる暗黒竜ですか…。」
王「それ以上いや遥か上の魔力だ。料理も食べたいがこのネックレスの事も聞かねばならない。」
執事「しかし私達はそのネックレスに守られました。ゆりこさんは悪い人ではないと思います。」
お嬢様「私もそう思う!優しい人だったよ?」
王「お前達2人が言うなら本当なんだろうな?分かった。でも調査はする。いいな?」
2人は頷いた。
そしてお嬢様は色々な人にお店の事を言いふらしていて今に至る。
ゆりことアイヤとアルファは休憩をしつつお客さんを待っていた。
すると街の広場が騒がしくなっていた。
喫茶店のドアを開けると、女性同士が言い争いをしていた。
お店があるので、アルファに止めに行ってもらった。
アルファは2人の間に入った。
アルファ「ユアリア街での喧嘩や揉め事は禁止です!原因はなんですか?」
?「それはすみません。私は他国から来た者です。名は、アリアナです。ユアリア街は噂になっていて一度来てみたくはるばる来ました。喫茶店目当てでもあります。ですがこの方が、庶民はこの街に入るなとか、庶民には喫茶店で食べるような品物はないとか、馬鹿にしてきて。」
貴婦人「あらそうじゃない?アルファ様がいる街ですもの。気品が高い貴族の私が来る所よ?庶民は庶民に合った街に行けばいいじゃない?庶民なんぞが来てもいい街や国はもうないのよ!」
アルファ「偏見ですか?差別ですか?私もそうですが、この街を造ったゆりこさんや王のリデック様は、貴族も庶民も色んな人が来れる街にしようとルールとして色んな場所の看板に書きましたが、あなたは守れないのですね?」
貴婦人「アルファさん、ここはいい街よ。でもそんなルール守る人は居ないと思うわよ?それより、喫茶店とゆう店に連れて行ってくださる?わたくし、お腹が空いてしまってね?」
ゆりこが見かねて店が出てきた。
ゆりこ「お2人ともいらして下さい。」
2人から見るゆりこは美しい女性だった。
その日の内に好きになってしまった。
2人「はい!」
2人は喫茶店に入った。
2人はカウンターに隣同士で座った。
ゆりこは氷水をコップに注いで出した。
ゆりこ「食べたい物はございますか?」
貴婦人「お任せしますわ。」
アリアナ「私もお任せします。」
ゆりこ「分かりました。少々お待ち下さい。」
ゆりこは厨房に入った。
そして黒い板に材料をたくさん注文して、黒いカードをかざした。
ゆりこ「うん!これでいいわ。」
~簡単たまごサンド~
材料
⚪サンドイッチ用の食パン 3枚
⚪卵 3個
⚪マヨネーズ 大4
⚪砂糖 小2
⚪塩こしょう 少々
~作り方~
①お鍋に水を入れてその中に卵を3個入れて、中火で9分茹でる。
②茹で上がったらボウルに卵を入れて水で冷やしながら、殻を剥く。
③剥いた卵を別のボウルに入れて、マヨネーズ、砂糖、塩こしょうを入れて味を整える。
④サンドイッチ用の食パンを半分に切り、混ぜた卵をのせてサンドしたら完成。
~ホットドッグの作り方~
材料
⚪ロールパン 3つ
⚪ウィンナー 3本
⚪キャベツ 100g
⚪ケチャップ 適量
⚪塩こしょう 少々
⚪バター 適量
⚪油 適量
~作り方~
①キャベツを千切りにする。
②フライパンに油をひいて塩こしょうしながら、ウィンナーを炒める。
③ロールパンの真ん中に切れ目を入れてバターを塗る。
④その中に千切りにしたキャベツを入れて、ウィンナーを入れる。ケチャップをかけたら完成。
たまごサンドとホットドッグをお皿にのせて2人の前に出した。
2人は知らない食べ物に興味津々だった。
アリアナはホットドッグを一口食べた。
アリアナ「うーん!美味しい!パリっとジューシーな食べ物ですね?キャベツは甘いし、味付けは抜群です。」
貴婦人はたまごサンドを一口食べた。
貴婦人「うん。パンもたまごも柔らかくてふわふわですわ。でも…。」
2人はお互いの食べ物を見た。
目が合って下を向いていた。
貴婦人「あの~先程は申し訳ございませんでした。見下すような発言をしてしまい。」
アリアナ「私こそすみませんでした。その私の食べ物と交換しませんか?」
貴婦人「是非お願い致します。」
2人は交換して食べた。
貴婦人&アリアナ「美味しい!」
声を揃えて言って顔を見合わせて笑っていた。
貴婦人「ゆりこさんは天才ね。あっ!そうだ!ゆりこさん、近くの街で料理大会がありますの。自由にエントリー可能なので休みの日に来ませんか?こちらが案内状です。」
貴婦人はゆりこに紙を渡した。
ゆりこ「興味深いですね。まぁ勝てるかは微妙なとこですが。」
アリアナ「絶対に勝てますよ!出場したら見に行きます!」
ゆりこ「ありがとう。考えとくわ。」
貴婦人とアリアナは代金を置いて帰っていった。
お店が閉店して、ゆりこはアイヤとアルファとリデックに料理大会の話をした。
リデック「出てみてはどうですか?」
アルファ「出ただけでも評判が上がりますよ?」
アイヤ「そうです。応援にも行きます!」
ゆりこ「分かったわ。じゃ出てみようかな?」
ゆりこは料理大会に出る決心をした。
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