第5話 新しい王と塩おにぎり&味噌汁

夜になり辺りは静かになった。


アルファは自分の家に戻り、ゆりこはアイヤと2階でお喋りをしていた。


アイヤ「ゆりこ様はどんな街を造りたいのですか?」


ゆりこ「私?うーん…。不便にならない街かな?」


アイヤ「不便にならない街ですか?」


ゆりこ「一通りの店は考えるつもりよ?でもそれだけじゃダメって分かってるの!例えば現代の店をここの世界に持ってくるとかね?」


アイヤ「新しいアイデアですね?」


ゆりこ「今ね考えてるのがあって、街の人みんなが入れる温泉や足湯を造ろうかと思ってるの。」


アイヤ「なるほど。確かに温泉は貴族しか入れないとされてますね?いいかもしれません。」


ゆりこ「でも温泉ってどうやって造ればいいの?」


アイヤは赤い玉を渡した。


アイヤ「これは無限魔法の元です。ゆりこ様も練習をしたら使えますよ?無限にしたい物を強く念じて投げたら温泉は造れます!どんな温泉にするのですか?」


ゆりこ「和風な温泉にしようかと思ってる!けど今はまだ造らない。色々と安定したら、アイヤにもまた話すね?ありがとう!」


アイヤ「いえいえ。今日はもう寝ましょう!」


ゆりこ「そうね。おやすみ。」


ゆりこは就寝した。


アイヤはこっそり出ていき、アルファがいたライザ王国の偵察に来た。


アイヤ「この街は何?ゴミを道端に捨てるの?しかも喧嘩ばかり…。王様は一体何してるの?」


城へ潜入して王様を探すと、王様の間女性2人と男性1人が話をしていた。


ライザ王「アルファはもういい!弟のアルカ、お前が後を継ぐんだ!いいな?」


アルカ「僕は継ぎません!」


ライザ王「何を言う!私に逆らうのか!」


ライザ王はアルカをビンタした。


ミリア「あなた止めて下さい!」


ライザ王「私に指図するな!お前が後を継ぎたくないのならば、後継ぎを残せ。そしたらお前も縁を切ってやるから、好きな所へ行け!」


アルカ「分かりました。」


ライザ王はルルアを連れてきた。


ルルア「アルカさん。」


アルカ「兄様の婚約者ではないですか!ダメです!」


ルルア「私も手段を選んでられないのです。私の父からの言いつけでして、アルファ様が国から出ていったら弟のアルカ様と婚約者になれと言われているので。」


アルカ「ルルア様はそれで良いのですか?あなたが好きなのは兄様では…。」


ルルアはいきなり笑い出した。


ルルア「あはは!もう止め止め。いい娘を演じるのは止めた。私は自分の子供を王子にさせたいの。その為にはいい娘を演じて気に入られないといけないの。アルファ様もアルカ様も踏み台にしか思わないわ。」


ライザ王が来た。


ライザ王「肝が座った姫だな!よし!その願いを叶えてやろう!メイド!アルカとルルア様をアルカの部屋にお連れしろ!」


奥からメイド数人が来て2人はアルカの部屋へと連れられた。


ミリア「無理矢理なのでは?ルルアとゆう娘はいささか信用なりませぬ。」


ライザ王「私は休みたいんだ。どんな形にせよ。」


ミリア「あなたの考えは分かりますが民はどうです?」


ライザ王「うるさい!お前は口を出すな!」


ライザ王は妻のミリアにまでビンタをした。


ライザ王「す…すまない。」


ミリアは涙を流してこの場から去った。


アイヤ「なるほど。私の口からこれは言えないわね。」


アイヤは家に帰ってきて、ゆりこの隣で寝た。


次の日早朝から、リディックとリディックの知り合いがたくさん来て城の建築をやり始めた。


ゆりことアイヤとアルファは近くまで見に行った。


リディックが気付いて来た。


リディック「おはようございます!いい朝ですね!」


ゆりこ「おはようございます。今日からよろしくお願いします!」


アルファ「僕もお手伝いします!」


リディック「そうか!人手が少し足りないから手伝いお願いしたい!」


アルファは頷いて建築チームの所へ行った。


アイヤは浮かない顔をしていた。


すぐにリディックとゆりこは気付いた。


ゆりこ「アイヤ?」


アイヤ「えっ!あ、はい!」


リディック「どうした?」


アイヤ「すみません。少しいいですか?」


悩んだ末に話す事にした。


昨日の夜の出来事を話した。


リディック「ふむ。なるほど。」


ゆりこ「アルファが聞いたら…。」


アイヤ「アルファさんには黙っていてもらえますか?」


2人は頷いた。


リディック「よし!城が完成したら挨拶に行くか!」


ゆりこ「わたくしも参ります!アイヤ、アルファを頼みましたよ?」


アイヤ「分かりました。」


リディック「私は建築に戻る。また後で。」


リディックは建築チームに戻った。


ゆりこ「そうだ!みんなにご飯作ってあげよう。」


ゆりことアイヤは店に戻りお昼ご飯の準備に取りかかった。


厨房に入り黒い板か食材を出した。


~塩おにぎり&味噌汁~

材料

味噌

だしの素

豆腐

長ネギ

ワカメ


①お米を洗い3合に合わせて炊く。

(人数が多いので炊き上がったら無限魔法を使う。)


②お鍋に水を入れてだしの素を入れる。

(便利だから取り寄せた。)


③豆腐を1amくらいで切り、長ネギは細かく切る。


④切った材料を入れて、ワカメも入れる。


⑤最後に味噌で味を整えたら完成。

(人数が多いので無限魔法を使う。)


⑥ご飯が炊き上がったら、ボウルに移して塩おにぎりを作る。

(人数が多いので無限魔法を使う。)


アイヤ「私は外に人数分のテーブルと椅子とテントを建ててきます!」


アイヤは魔法を使い、テーブル、椅子、テントを建てた。


戻って来て2人で料理を運んだ。


ゆりこは城の建築チームの所へ行った。


ゆりこ「皆様、ご飯が出来ました!温かい内にお召し上がり下さい!」


みんなは手を止めて、ゆりこが指示したテントの所へダッシュした。


一番早かったのはリディックとアルファだった。


ゆりこもテントに入り一緒に食べた。


リディック「上手い!これは塩にぎりか!塩がザラザラしてない!」


アルファ「このスープは落ち着きます。シンプルな具材だけど、懐かしい味です。」


みんなバクバク食べて飲んでおかわりしていた。


ゆりこ「気に入ってもらえて良かったです!」


ゆりこの笑顔にみんな見とれてしまった。


食べ終わってまた仕事に戻って行った。


ゆりことアイヤは片付けて店に戻った。


ゆりこ「アイヤ。アルファの婚約者何か企んでるんじゃない?」


アイヤ「私も見てて思いました。でも話さないでしょうね?」


ゆりこ「私にいい考えがある。ある物を作ればなんとかなるかも。」


アイヤ「ある物とは?」


ゆりこ「城が完成してからのお楽しみかな。」


ゆりこは魔法である物を作ろうと考えていた。


一方ライザ王国では、既にアルカが王になるとゆう噂が出ていた。

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