不純な動機

愛おしいという気持ちをろ過すると、最後に残ったのは紛れも無い、純粋な100パーセントの悲しみで。


その悲しみを紛らわそうとすると、どんどん不純物がたまっていって、別の感情になっていく。

でも、それは、悲しみが無くなるのではなく、薄くなるだけで、かならず小さくそこにあるのだ。すぐ、そばに必ず。


どんのものも悲しみが最初のものだから。

それを私たちはいろんなもので、薄めて、隠して、大切にしている。


そして君の、

ただ、一つの純粋な感情を。

不純物のない、感情を。


薄めて、紛らわす唯一の不純物が、どうか私であってほしいのだ。

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