どうせなら

消えて、しまいたかった。


なん億光年と離れてる星のように、どこまでも遠くへ行きたいのだ。


果てのないばしょで、ひとつの光にならなくてもいいから。

ずっと一緒になんていなくていいから。


温かい紅茶に角砂糖が溶けていくことが当たり前のように、私が溶けて消えていくことも当たり前になれば、いい。


ちっとも、ひとつも、寂しくなんてないので、やっぱり。どうしても。


だから、

星のように砂糖のようにひとつの存在感だけをひっそりと残して。


誰も知らない場所で、たった一人で消えてしまおうと、そう思うのだ。

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