第2話 黒い心
ディズニーの話から数日後—————
「ねえ、最近ゆさちゃんしつこくない?」
急にかえちゃんが言ってきた。
私はゆさもかえちゃんも小学校の頃からソフトテニスのクラブで一緒だったから、かえちゃんがゆさをあまり好きでないのは知っていた。
でも、悪口を言う程嫌っていたとは思っていなかったから私は“え!”と言ってしまった。
だが、かえちゃんが言った事は、私もみんなも思っていた事だった。
あゆみちゃんに聞いたところ、クラスでもはぶられかけていると言う。
この学校は、北小、東小、中央小を卒業した人たちがほとんどだ。
しかし、家が近くてなのに学校が違うと、変える事が可能だ。
ゆさは鴨野小から来ているため、元々の知り合いがいない。
今はまだ少し話す相手がいるが、時期にクラス全員からはぶられるとあゆみちゃんは言った。
私は小学校の頃からゆさとは仲が良かった。でも、最近は自慢話や自分の好きな事を長く話しているから、私はウンザリしていた。
小学校の頃はこんなにしつこくなかったのに、と私は思った。
その事をかえちゃんに話すと、かえちゃんは言った。
「小学校の頃は週1でしか会わなかったからじゃない?中学生になると、毎日会うじゃん」
そうゆうことか。
私は納得した。
でも私たちも我慢ばかりはしていられるわけではなかった。
そして私達6人は、ゆさをはぶるようになった。
はぶると言っても、思いっきり無視するとか、仲間はずれにするとかではない。
あまりにもしつこい時のみ話を聞かないとかぐらいだ。だから本人もそんなに気にしていないらしく、部活の時は普通に生活をしていた。
でも私達はまだ全然ゆさのことを知らなかったようだ。
それから数週間後の事。
あんな誤解さえ生まれなければ……
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