第5話 弘之、その名を知る

「始めまして、橋本弘之です。」

「伊達琴映です。織絵おねえがいつもお世話になってます。」

緊張しながら岩崎に挨拶する2人。


「始めまして、岩崎です。今日は本校の演奏会に来てくれてありがとう。橋本くんは〜どの楽器にするか迷っているんだね?」

岩崎は少し考えながら弘之の顔の形や身体の大きさ等を見ながら話す。(うーん、骨格とか体格とか身体の特徴とか色々あるけど、本人のやりたい楽器をやるのが1番何だけどな。身体的特徴は中学生で結構変わってしまうし…)


「そう何です。僕、楽器の名前とか、色々良く解らなくて…」

弘之は有名人と話すことが出来て緊張していようだ。「有名人」?ジャノメの?ゆっゆっゆーの有名人♪?(ネタが古い?子供の頃に聞いた事有るんだよ!


「そうだなー、どの形の楽器がカッコ良く見えた?もしくは今日の演奏会でどんな音がやりたい音だった?」

岩崎は思う(後半は難しい質問だったけど、見た目で選ぶのも良いけど、中身も大事、両方揃えばなお良いが…男目線で美人で性格が良いみたいな)


「カッコいいと思ったのは、テレビで見たラピュタでパズーが吹いてた楽器です!」

自信満々で答える弘之。

テレビのラピュタ、あの「バルス」でTw◯tterのサーバーが落ちそうになる奴か。


「それはトランペットだね!」

自分の専門の為、嬉しそうに即答する岩崎。返事は0.5秒!

「本当はあの信号ラッパではあの曲は吹けないんだけどね、あ、信号ラッパってのはピストンがない…」

「先生!先生!カムバック!」

長々と専門的なとこへダイブしそうになる岩崎を慌てて止める織絵お姉さん。グッジョブ


岩崎先生が再ダイブしないよう、すかさず話す弘之。

「音はー、うーん、人の声ぐらいの高さで、普段は隠れてて、華やかなとこでは高い音、トランペット(?)の音の下を同じ様に吹いてて、ババーンて時は出てくる楽器?多分腕を動かしてる楽器(?)が良かったです。」


一瞬時が止まる。ざ、わーるど!(ジ◯ジョネタ)

びっくりして目を見開く岩崎氏と織絵お姉さん。琴映は変な顔してる。(変な顔プププと見てたら頭はたかれた弘之)


「なかなか良い耳してるなー!それは多分トロンボーンだよ!」

岩崎は感心したような物言いで言う。



(こやつ出来るな!今から育てて大物に!チート能力で世界制覇やー!


とろん先生の次回作をご期待下さい…)


冗談はさておき、切りの良いところなので次話へ





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