第2話これからのこと
そこに立っていたのはとても美しい女性だった。だが自分の記憶の中にある女性と明らかに違う所がある。いや、女性に限らず人間とは違う部分がある。それは、背中に翼は生えているのだ。その姿に驚いて口が開いた状態で固まっているとその美女は少し困った顔をしながらブツブツとじゃべり出した。
「あれ??フリーズしちゃってますね。どこか体に異常がありましたかね…けど生成自体は完璧だったはず…うーん困りましたね、これではお話が続けられないですね。」
現実味を感じられなくてこれは夢なんじゃないかと思い始めたので自分で自分の頬をつねった。
「痛い…」
「あー、今起きていることが理解できていないのですね…ならとりあえず説明の続きでも聞いてくれませんかね??」
ジト目気味になおかつちょっと面倒くさそうに話しかけてきた。
「……分かった」
「素直なお返事ありがとうございます!えーっとどこまでお話ししましたっけ??あーそうそう、いろんな世界に人材を派遣してるところまで話しましたね。その続きなのですが、何も問題が無ければあなたを輪廻の輪から外すこともなかったなですが、少々大きな問題が発生いたしましてあなたに協力してもらえないかなと思いここにお連れいたしました。」
「拒否権は?」
「ございません☆」
「拒否権ないなら協力とは言わないのでは?」
「そうかもしれませんね☆」
吹っ切れた感じで返答されたので話を続けさせた方がいいと思いとりあえず残りの話を聞くことにした。
「その問題についてお話しする前に私たちのことを説明しないとですかね。私達は見ての通り天使でございます。天使の役目は各世界の監視です。そしてあなたの他に人類がいるのですが、その方々の役目は世界に介入し存亡の危機を救うこととなっております。」
はい!という感じで手を上げて質問を投げかける
「問題がなければ俺は呼ばれなかった。ならその問題とやらはなんだ?」
「数名の天使が邪神にそそのかされ堕天し、その管理下にいた人類とともに世界の滅亡を促進しています。」
こりゃまたとんでもない話が出てきた。
「なのであなたは減ってしまったこちら側の人類の人員補充として呼ばれました。さらに敵対側の撃破、または更生をしていただきます。」
「それに関しての拒否権がこちらには存在しないと?」
「はい。」
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