第47話
ちまたでは、コロナウィルスが、猛威をふるっている。
ステイホウムを、呼びかている。
コロナさんも、居心地がいいと見える。
なかなか、お帰りにならない。
外出を控え、家にいるよう義務付けられている。
なので、旅行会社も赤字のようだ。
その、コロナさんも、こことは無縁。
なぜなら、ここ自体もステイホウムみたいなものだ。
濃厚接触は、はなからしていない。
まあ、方向音痴な僕にとって、ある程度のサポートは、必要だが・・・
「よっちゃん、読みました?」
「何をですか?」
「台本です」
「何の?」
「蜘蛛の糸」
そうだ・・・
地獄に落ちだ盗賊。
でも、一度だけいいことをした。
雲を助けた。
それを見ていたお釈迦様が、盗賊を助けようと、雲の糸を垂らす。
でも・・・
「あらすじは、いいですから、読んでください」
「他の役は?」
「ありません。お釈迦様とガンタタだけです」
「それだと、お話に・・・」
「私が、脚色しました」
完全な、オリジナルだな・・・
「セットは・・・ないですね」
「ええ。セリフだけですよ」
アバウトな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます