第44話
「そうそう、よっちゃん」
「何ですか?鈴奈お姉ちゃん」
「他にも、君がよいこにしてたら、ポイントはどんどん溜まっていくからね」
「例えば?」
「テストでいい点とったり、お手伝いしてくれたり」
子供か・・・
「このポイントは、増える事はあっても、減ることはないからね」
「つまり?」
「君が、ここにいる限りは、増え続ける」
よくわからないが・・・
「まあ、関取の力士褒賞金みたいなものね」
「なるほど」
でも、それは関取に失礼です。
「じゃあ、鈴奈お姉ちゃん」
「何?よっちゃん」
「僕は、よい子を卒業します」
「だめ。今、君にやめられたら、私たち生活できない」
泣きたいのは、こっちです。
「で、今は何ポイントですか?鈴奈先生」
「内緒。月末に教えるから」
「へいへい」
疲れる・・・
「で、今日の授業の順番は?」
「昨日と同じ」
「ワンスモア?」
「だから、昨日と同じ。作るの面倒だから・・・」
おいおい・・・
「でも、そうなると家庭科が・・・」
「君には料理だけで十分だから・・・」
手抜きかい
「じゃあ、朝ごはんにしようか?レッツゴー」
「また、僕が作るの?」
「ううん。今日はもう、出来てるから・・・」
女心と秋の空か・・・
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