第43話

「おはこんばんちは」


僕もリアルでは知らないので、お互い様か・・・


いつの間にか、朝になっていた。

何時かな?


5時か・・・

早いな、さすがに・・・


二度寝しよう。


「よっちゃん、起きろ!」

鈴奈お姉ちゃんが、駆け込んできた。


「起きてるよ、お姉ちゃん」

「うん。いいこころがけ、いいこいいこ」


頭を撫でなれる。

悪い気はしない。


男は、いつまでの甘え願望があるのかもしれない。

相手によるが・・・


「早起きは三文の得だからね。早起きはいいこと」

「鈴奈お姉ちゃん」

「何?」

「三文っていくら?」

「60円かな」


それっぽっちなら、寝ていた方がいい。


「ちりも積もれば山となる」

「小銭は、20枚までしか一度に使えない(確か)」

「銀行で、両替してくれるよ」

「その銀行はどこにある?」


昔は小銭を持っていっても、迷惑ながらも親切に機械で数えてくれたが、

今は、枚数を書かないといけないんだよな・・・


ケチだ。

・・・違うか


「ちなみに、毎日早起きすると、ポイントが溜まります」

「はい」

「そのポイントに応じて、よっちゃんに特典がつきます」

「一回の早起きで、何ポイント?」

「3ポイントです」


もっとくれ


「で、1000ポイント貯めると、よっちゃんに素敵な特典を差し上げます」

「何ですか?」

「私たち全員から、キスしてあげます」


いらない・・・

いや、欲しい・・・


どっちだ?


「そのキスは、どこへ?」

「ほっぺとおでこ」

「口じゃないの?」

「それは、10000ポイント」


してくれるのか?

計算は・・・

やめておこう。


「ちなみにポイントは、使っても減らないから、安心してね」

「最初の得点は?」

「30ポイントで、ひざまくら」


気前いいのか・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る