第40話
お風呂に入る。
当たり前だが、彼女たちとは別の時間。
お風呂は、ひとつしかない。
家庭にあるような、普通のお風呂。
2人までしか、入浴出来ない。
お風呂は、最後にしてもらった。
時間を気にせずに、入りたいからだ。
彼女たちは、ひとりずつ入っている。
普通、女性が複数人いれば、どうしても派閥が出来る。
例え、姉妹でも・・・
でも、彼女たちは、仲良くやっているみたいだ。
でないと、誰かがやめているか・・・
「ふぅ」
ため息が出る。
一日が濃かった。
明日からも、続くのか?
もつかな・・・
ハーレム?
そんな感情は、互いにない。
「よっちゃん」
ドアの外から、声がする。
この声は、鈴奈お姉ちゃんか・・・
「どうかしました」
「お背中、流してあげるね」
答える間もなくドアがあく。
髪は。ポニーではなく上に束ねてある。
鈴奈お姉ちゃんは、バスタオルを巻いている。
僕も・・・タオルを巻いておいてよかった。
「慌てないんだね、よっちゃん」
「そんな体力も、気力も残っていません」
鈴奈お姉ちゃんは、背中を流してくれる。
「よっちゃん」
「何?」
「これは、鍛えがいがあるわ・・・」
笑顔で言わないでほしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます