第29話
しかし、世の中は無情。
午後のチャイムがなる。
今、気付いたがやるのは、全部で7教科。
国語、数学。理科、社会、英語、家庭科・・・
そして、体育。
一日6教科。
ということは、誰かが休むんだな。
てなことを、考えていると・・・
ドアをノックする。
わざわざ迎えに来てくれたのか?
親切だ・・・
あっ、方向音痴だった、僕・・・
居留守使おうか?
やめておこう。
観念して、返事をする。
「どうぞ。開いてます」
「開いてますじゃない。授業だぞ」
勢いよくドアが開く。
そこにいたのは・・・
京先生・・・
数学か・・・
「京先生」
「どうした?」
「どうしても、今日しないと、ダメですか?」
「くだらないしゃれいってないで、行くぞ」
京先生に、襟首をつかまれる。
長い髪が、頭にあたる。
「京先生」
「どうした?よっちゃん」
「一番、髪が長いんですね」
「女のたしなみだ」
違うと思う。
「それから、今更だが・・・」
「どうしたんですか?京先生」
「もう、ややこしいから、君の事は公私ともによっちゃんで行くからな」
「じゃあ、僕も・・・」
「君はだめだ」
おケチ。
こうして数学の授業をやる事になる。
しかし、因数分解とか方程式とか、社会に出て使うのかが、疑問だ。
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