僕は辛い物が苦手だ。

全く食べられない。

カレーも、お子様用でないと、だめなくらいだ。

ただ、寿司だけはさび抜きをやめている。

だけど、かっぱ巻きには、わさびは入れないでほしい。

「あのう・・・先生方」

「何かな？よっちゃん」

「皆さんは、辛いのは平気なんですか？」

先生方は、即答した。

「平気」と・・・

「これでも、甘いくらいよね」

「うん。もっと辛くてもいいよね」

完全に、女子の会話だ。

「ところで、この辛さは何倍ですか？通常の・・・」

これだけ、辛いんだ。

１倍って事はないだろう。

「１倍だよ。よっちゃんのために、そうしてあげたんだからね」

鈴奈先生は、感謝しろと言わんばかりだ・・・

辺りを見ると、むこうで、なずな先生が、ひとり黙々と食べている。

あまり、美味しくなさそうだ。

お仲間がいたかな・・・

すると、なずな先生はタバスコを大量に、振りかけた。

一瓶を使いきった。

想像しただけで、気分が悪くなった。

何とか、食べきった僕は、部屋へと行った。

今日はもう、休みたい・・・

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