第23話
「先生、書きました」
書きなおした原稿を、なずな先生に渡した。
「お疲れ様。読ませていただきます」
「はい」
先生は、何も言わずに読んでいる。
小学生だな・・・まるで・・・
走れメロス
人を信用することを説いた作品。
「田上くん」
「はい」
「これで、よろしい。お疲れ様」
「いいんですか?」
「はい」
今日の国語の授業は、終わった。
というか、終わらせてしまった。
妹が16歳で結婚したが、今は早婚だが、当時は当たり前。
なので、離れてくれしているのも、仕方ない。
その事を中心に書いたら、OKをもらった。
真のテーマでは、ないんだが・・・
まっ、いいや。
さてと、寝よう。
お休み・・・
「寝かさないわよ」
大声がする。
この声は・・・
誰だっけ?
「この美声を忘れるなんて、もてないぞ」
鈴奈先生でしょ?
わかってます。
「今から、4時間目。お楽しみの体育です」
「僕は、嫌いです」
「いいから。来なさい。体育の授業はあそこなんだから」
「保健室?」
「アホなこと、言ってないで、行くわよ」
気合いが、入っていませんか・・・先生。
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