第22話

≪走れ!メロス


王様の考えは正しいと思う。

人は皆、タヌキなので、信用してはいけないと思う。


余程、辛い過去があるのだろう。


友達の考えも正しいと思う。

親友と言えど、疑って当然。

しかし、信用しきったので、メロスよりも、凄いと思う。


メロスも、投げたしたくなって当然と思う。


今の世の中では、絶対に存在しないな・・・


昔は、よかった≫


「先生、出来ました」

「どれどれ・・・」


なずな先生は、感想文を読む。


「これだけ?」

「はい。簡潔にまとめました」

「他には?」

「ありません」


コツン


「痛いです。先生」

「やりなおし」

「どうしてですか?」

「先生が、納得いきません」

「感想なんて、個人の自由じゃないですか?」


なずな先生は、僕を睨む。


「肝心なところが抜けてます」

「どこですか?」

「いいから、やりなおし」


言いだしたらきかない。

女って、厄介だ。


女・・・

そっか・・・


書きなおした。






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