第13話

チュン チュン


小鳥のさえずりで、目が覚めた。

自然の目ざまし時計だ。


トイレで、歯を磨く。

顔を洗う。


さすがに、学校だ。


さてと、朝飯は・・・

そっか、自分で作るのか・・・


それはいいが・・・

食材くらいは、用意しておいてくれ。


一応、昨日の食堂に行ってみる。

誰もいない。


時間は・・・


「えっ、5時?」

早すぎた。


そういえば、昨日寝る前に・・・


「よっちゃん、荷物は明日に全部届くからね」

鈴奈お姉ちゃんが、ウインクして言っていたが・・・


仕方ない・・・

寝なおそう。


保健室兼自室に戻る・・・


えっ・・・どこだっけ?


忘れてしまった。

なんで、来れたのに帰れない・・・


「方向音痴もここまで来たか・・・」

その場にうなだれた。


地図くらいは、欲しい。


子供みたいだが、ナビゲーターがいないと、飢え死にするな・・・


「よっちゃん、お早う」

振り返ると、鈴奈お姉ちゃんがいた。


「お早うございます。早いですね」

「私は、体育担当だからね」

関係ないと、思うが・・・


「じゃあ、カリキュラムを組もうか」

「何のですか?」

「君の授業のだよ」


そうか・・・

一応高校編入という形なんだ・・・

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