第14話
「その前に、よっちゃん、ひとつ訊いていい?」
「何なりと」
どうせ、たいしたことではないだろう。
「君の両親は、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国に行ったんだよね?」
「イギリスと言って下さい」
「やだ」
「わがままですね」
「君は、自分の名前を略されたい?」
「もう、略されてます」
「そうでした」
鈴奈お姉ちゃんは、頭をかく。
何が言いたいんだ?」
「で、スコットランドなの?イングランドなの?」
「スコットランドだと思いますよ。ネッシーが見たいと言ってたから」
「でも、あの写真はおもちゃの潜水艦だったんだよね」
「でも、両親ともに、ネッシーを信じています」
「いると思う」
「少なくとも、首長竜ではないですね」
ネッシーが、首長竜というのは、あのインチキ写真が原因だろう。
「じゃあ、カリキュラムを作るね」
「鈴奈お姉ちゃんとですか?」
「うん」
「2人で?」
「妙な事したら、大声・・・」
「しません!」
出来ないです。はい・・・
「で、よっちゃんは文系が得意だよね?」
「ええ、完全な文系です」
「将来の夢は?」
「将来ですか?」
割り切ったことをいっておこう。
「自然に関係する仕事がしたいですね」
「優しいね」
「そうでも・・・」
で、どうする気だ?
「じゃあ、カリキュラムを作るね」
「他のお姉ちゃんの意見は?」
「私に一任するってt」
好かれてるのか、嫌われてるのか・・・
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