第12話

お姉ちゃんたちが風呂から上がり、僕の番になる。


風呂は後のほうがいい。

気兼ねすることなく、長湯出来る。


「お風呂は、毎朝洗うから、お湯は流さなくていいよ」

鈴奈お姉ちゃんに言われたが・・・


こんなに大きな風呂を独り占めできるなんて、贅沢だ。


「君の部屋に、もう荷物は届いているよ。後、寝袋とかも、取ってきたから」

いつの間に取ってきたんだ?


まっいいか・・・

今日は休もう。


風呂から出る。


なずなお姉ちゃんと、出くわした。


「よっちゃん、お風呂はどうでした?」

「いい湯加減でした」

「それは、よかったです」


髪は下ろしている。

いつも、ポニーではないんだな。


でも、服を着ている。


「お出かけですか?なずなお姉ちゃん」

「ええ、そこまで。すぐに戻りますので・・・」

「はい」


なずなお姉ちゃんは、おじぎをして、出て行った。


寮も兼ねている。

兼ねてはいるが・・・

僕の部屋は、保健室だった。


まあ、楽でいいか・・・


お姉ちゃんたちは、どこで寝泊まりしているのか知らないが、

プライベートな事は、首をつっこまないでおこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る