第11話


ご飯を食べる。

ひとりで食べたかったのだが、歓迎会を兼ねてか、

女7人と食卓を囲む。


女3人寄ればかしましいというが、7人もいるとなると・・・


「これ、私の」

「早いもの勝ち」


戦争だな・・・

まるで・・・


おこがましいが、主役は僕では?


「よっちゃん、たくさん食べてね」

鈴奈お姉ちゃんが、ご飯をよそってくれる。


「こんなには・・・」

「男の子は、たくさん食べなさい」

「でも・・・」

「お姉ちゃんの、言う事をききなさい」


怒られた・・・


でも、ほとこお姉ちゃんは、もくもくと食べている。


「うちは、薄味のほうがいい」

瀬里お姉ちゃんは、味の好みが違う。


確かに、味付けが濃いな。


「よっちゃん」

「何?鈴代お姉ちゃん」

「お口に合う?」

「はい。美味しいですよ。ただ・・・」

「ただ?」

「少し予想外でした」

「明日からは、君も作るんだからね。覚悟してね」

「はい」


料理か・・・

少し興味がある。


ちなみにテーブルには、たくさんの料理がある。

それはいいのだが・・・


ご飯とみそ汁意外は、それぞれが好きな物を取る。

そのために、戦争が起きる。


あっ、風呂はどうするんだ?


「よっちゃん、一緒にお風呂はいる?」

「思春期の男子に、その冗談は止めて下さい」

「本気だよ」


鈴奈お姉ちゃん・・・

やりかねないな。


「水着着用でだけどね」


結局風呂は、僕が最後になる。


まあ、もっとも女7人は、一緒に入っている。


つまり・・・

プール見たいに広い。

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