第7話

「お姉ちゃんは、21歳だよね」

「教員免許は、もってるの?」

「もちろん」

「でも、21歳だと・・・」


睨みつけらる。


サバ読んでるな・・・


「風俗では、みんなごまかしてるよ」

風俗ではありません。

それに、未成年にその例えは止めて下さい。


ここは学校。

といっても、田舎にあるような分高だ。


一夜を過ごした場所は、私の家の私有地と言っていた。

だから、寝袋はおいてけなのか・・・


まあ、あれは盗まれてもいいけど・・・


それに・・・


「それで、お姉ちゃんが、全部教えるの?」

「まさか。他に担当がいるわよ」

「そうなんだ・・・で、どこに・・・」


お姉ちゃんは、立ち上がる。


「ご紹介。今日から君の、教師兼家族になる皆さんです」


すると、お姉ちゃんと同じ年頃の、女の人たちが入ってきた。

物の見事に、全員がポニーテール。


ポニーで、統一とはそういうことか・・・

6人・・・

お姉ちゃん含めると、7人か・・・


お姉ちゃんの名前は、鈴奈さんだが・・・

嫌な予感が走る。


お姉ちゃんは、ひとり目の方を紹介しる。


「初めまして。義一くん。私は、七草なずな。あなたの国語を担当します。

1月7日生まれの、21歳です。」


丁寧にお辞儀をされる。


「私の事は、お姉さまとお呼び下さい」


・・・もう、わかった・・・

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