第6話

「お姉ちゃん」

「何?よっちゃん」

よっちゃんって・・・


「よっくんが、よかった?」

「義一でいいけど・・・」

「じゃあ、よっちゃんね」


話が進まないので止めておこう。


「ここは、学校法人には・・・」

「大丈夫だよ、正規の高校として登録されている」

そうなのか・・・


「まず、初めに説明するね」

お姉ちゃんは、広い地図を広げた。


とても、広いが密集されたいない。


お姉ちゃんは、地図の中央を指差した。


「ここが、よっちゃんの下りた駅」

「はい」

お姉ちゃんは、右に指をずらした。


「君は、間違えてこっちに下りたの。こっちは何もないわ。

私のところの私有地なの」


どれだけけた外れなんだ。


「ここなら、迷っても仕方ないわ。」

嫌味だな・・・


今度は、左に指をずらした。


「この建物が、今いる場所」

「ここは、私有地じゃないの?」

「うん。ここは違う」


僕の頭では、すぐには理解できないが・・・

まあ、まずはここでの生活に慣れさせよう。

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