第5話

「ところで、鈴奈さん・・・でしたっけ?」

「お姉ちゃんでいいよ。何?」

お姉ちゃん?

いきなりそう呼ばせますか・・・


「あっ、ポニーテールなんですね」

「うん。うちはみんな馬が好きだから、女の子はみんなポニーだよ」

「そうなんですか・・・」

「元々は、お父さんの趣味だったんだけど、やらされていううちに、気にいったんだ。

だから、ポニーで統一しているよ」


今、女の子はみんなと言った。

他にもいるのか?」


「ところで、昨日ついてから、動物に会っていないのですが・・・」

「あそこは、うちの私有地だから、立ち入り禁止なんだよ。本来は・・・」

動物にまで、強要しますか・・・


「君は、駅とは反対側をおりたんんだね。その時点で、アウト」

しかし、交番もないのか・・・


「で、僕は本来の目的地に来たのですか?」

「うん。そうだよ。後は、後ほど説明するね」

「わかりました」


お姉ちゃんの、後をついていく。

当たり前だが、年上なんだな。


すこし上り坂になっている。


そして、建物に着いた。

ここは・・・学校?


「お姉ちゃん、もしかして・・・」

「うん。君は今日から、この学校の生徒」

「生徒?」

「うん。緑塾。一応高校課程に値するわ」

「というと?」

「ここを卒業すれば、君は高卒の資格を取れる」


そんなに甘くないと思うが・・・


「大丈夫。ちゃんと高校課程の勉強もするから、詐欺ではない」

今、「も」と言いましたね。


「とりあえず。私は体育担当。しごくから覚悟してね」

確かに体育会系だ。

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