第3話強くなりたい

麗華

「ねぇ、魔法ってなぁに?」ミクが言った。馬鹿。馬鹿だ。「そんなことも知らないの?」「俺もよくわかんねんだよな、、」あの日からミクの所為で先生と良く行動する様になった。、、いや、別に嫌とかじゃないんだけど。「魔法は皆んな持ってる。だけどその強さ、《魔力》も使える魔法も人それぞれなの。」「麗華は魔法使える?」「うん。」「良いなー。そうだ、今度教えてよ!」「、、嫌」「えー何でよ!」「魔法は戦うときにしか使わないだろ。」「私毎回化け物とか全然殺したことないからなー。刃物の使い方わかんないし。」「ハ!?」先生も驚いてる。刃物使えないの、、「え、ほ、ほら!だから教えてよ!」「、、刃物の使い方ぐらいは、、」「やることもないし今教えてよ!」今は昼休みだ。「放課後ね。」「じゃあ今日の放課後!先生も来れますよね?」「、、なんでだよ。」「えーダメなの?」「わかったよ、、」先生は渋々受け入れた様だった。失礼なんじゃないの?「魔法のお話、もっとしてよ!」「図書室でも調べれば?」「ああ!」「俺も調べてみるかな。」教室を出た。魔法ね、、、「そういえば麗華はどれぐらい使えるんだ?」「、、人を殺せるくらいとでも言っておきましょうか?」「怖いって、、化け物とかは?」「もちろん、殺せるよ。でも、鬼強かったなぁ、、、」「よし、鬼も調べておこ!」この学校の図書室はとても広い。一般人も立ち寄るくらい。だからあまり人がいない様に見えて図書室の中には人が結構いる。これだけ広いのだから欲しい情報の二つや三つ手に入るだろう。「ここら辺の棚にあるだろうな。」「結構あるね。」「ん、、、」この本、、、「これにしようかな。」そう言ってミクは分厚い本をとった。「それにしても、難しそうな本ばっかだな。」私も本をとって椅子に座った。「魔法によって使用魔力が違う?」「うん。魔法は持ってるだけで魔力を消費するんだよ。」「マジ!てか魔力ってなんだろ、、」ようやく静かに読み始めた様だった。いつもうるさいのに珍しい。「あ鐘が鳴っちゃう」そう言ったミクは本を借りて走ってった。

「五月六日3泊4日で北海道に行くことになった。」「先生ー四月は何かないんですか?」「四月は警察訪問だけだ。」警察か、、「明日学年集会で詳しく話しがある。算数の準備しろ」「はーい」

五、六時間目を終えて放課後。結局先生くるのかな、、「一回帰るの?」「かえらんくて良いっしょ!」「せんせー早くー!」「待てよ、」学校の敷地内で刃物ぶん回してるとやばいというわけで公園に来た。「というかさ、刃物出すくらいできるでしょ。」そう言い私はナイフを魔法で出して見せた。「できる様になったよ!」、、案外馬鹿も出来るか。「どうやって投げるの?刺さらなそうだけど敵に近づくの怖くない!?」「どこがよ。」私は投げた。ちゃんと操る魔法使ってないからこんぐらい先生は、、「これも出来ないのか?」だよね。流石に先生はできるよね。「凄い!」ミクは投げたがそこまでいかなかった。「持ち方がおかしんだよ、、こうでしょ。」「やってみる!」『スパッ』木に刺さった。これで精一杯らしいがそこは練習すればなんとかなるだろう。「手の中でナイフ自由に動かせればできるでしょ。」「それが難しいんだよ!あぁ!」回そうとしてミクは落とした。「はぁ、」「仕方ないでしょ!」「、、それでも人殺したことあるって言うの。」「、、、」「みく、、」先生はミクの感情の揺れに気づいたのかミクを見ていた。「その時は、、その人優しかったのに、、殺さないとお父さんに殺されると思って、、抵抗しなかった、、」「その人って?」「お母さん、、、、」「嫌ならお父さん殺せばよかったのに。」「どっちも嫌だよ!それに、お父さんは強いから、、」「だから強くなりたいんだろ。守るために。」「うん!」「、、守る?」「れいも守る人いないの?家族は?」「、、殺したい」「、、え?」「お母さんもお父さんも殺したい。でも力が足りない。あいつらは強いから、、」「、、、、」ミクと先生は私を見てた。自分が死んででも殺したいの。今すぐにでも、、「私、頑張って強くなる!麗華を超えるまでね!」「やってみろ馬鹿」私はすこし笑ってしまった。

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