第2話
僕は、今非常に気まずい状況にある。朝早くに学校に来てみたら、
僕は、痺れを切らして言ってみた
「明智さん、そんなに間近で、見られていたら気になって寝れないのですが・・・・・・」
すると、にっこり笑いながら
「そんなに寝たいのかな〜? 寝たければ私を苗字じゃなくて、名前で、呼びなさい!!笑」
俺はドヤ顔で、こっちを見ている・・・・・・そんなに事より、何で僕が名前で、呼ぶ羽目に鳴ってるんだ?
俺は、別に嫌な訳でもないし・・・呼んだら寝かせて貰えるなら読んでみようか・・・・・・
「き、京香さん!」
「さん?」
「京香!!」
「早く寝かせてくれ!京香・・・・・・」
「分かったわよ! ていうか私がいても勝手に寝ればいいのに・・・・・・長久くん」
僕は、他の奴が居なくて良かったと心から思っていた。てか京香が今、僕のこと名前で呼んだか?
そんな感じの会話を二人でしていたら時間が、過ぎていた。他の奴らの声がしはじめた。
「私、もう行くね・・・・・・」
京香は微笑みながら手を振ってから急いで、教室から出ていった
僕は、結局寝るはずだったのに寝れなかった。
「はぁ〜マジかよ、なんで僕が女子を名前で呼んでだよ・・・・・・」
僕が、項垂れていたら教室に、クラスメイトが集団で、入って来た。みんな俺の方珍しそうに見て固まってるそこに一輝が、一人で笑いながらやってきた。
「信長が今日は、珍しく起きてやがる・・・・・・」
僕は、面倒くさそうに一輝をあしらって手洗い場まで行った。
「僕が、起きてたらおかしいのか?」
俺は、小言を言いつつ顔洗って教室に戻った
「信長が、今日ずっと起きてやがる何か、いつもと、違う・・・・・・」
僕の事を一輝は、怪しんでる、俺が起きているだけなのに、まぁ理由がないと言えば嘘になるけど、言えねぇ、言えるわけない。
「僕の事はさ、まぁ良いじゃん・・・・・・それよりこのあとの授業なんだったけ?」
「国語じゃね? 漢字テストあったと思うぞ! まぁあんまり気にする必要なくね? 俺達は、いつも適当じゃん笑」
僕達は、目立ってしまうぐらい適当であった。それでもクラスメイトのみんなは、嫌な顔1つせずに接してくれていたのは、一輝が人付き合い良かったからだった。
僕は、昼休みに教室で寝ようとしてた。そしたらクラスの女子が、やって来てなんか話しかけてきた。
「信条くんってどんな人が好きなの?」
僕が自分で言うのも気持ち悪いが、女子から意外と人気が有ったらしくて聞いたらしい
「まだ僕には、分からないかな・・・・・・ごめんねせっかく聞いてくれたのに・・・・・・あっ、でも好きになってくれるのは、嫌じゃないと思うよ!」
僕は、本当に分からなかった。まだその感情を意識したこと無かったから
「信条くん、いきなり聞いてごめんねでも良いこと聞けたから良かった!ありがとう」
「俺は、アニメのヒロインのミータンが1番だ!!」
一輝が重度のオタクという事は、クラスメイト全員周知の事だった笑
そんなことよりも僕は、結局寝れなかった。ちくしょ〜心の中で叫んでいた
放課後一輝は、アニメを観るとか言って急いで帰って行った。
その後僕も帰る為にカバン背負っていたら、何か視線を感じたのでその方向に振り向いてみたら、教室の後ろの扉から顔が見えていた。
「明智さん、どうしたの?」
気付いているはずなのだが、反応がない。あっ!もしかして・・・・・・
「京香、そんな所で見られてたら少し怖いよ」
名前で呼んだら返事が、帰ってきた
「怖くないもん! 私は、長久くんを見てただけだもん! ねぇねぇそんなことより一緒に帰ろ?」
それが怖いんですが。ん!? 一緒に帰る? 僕がなぜ
「別に良いよ、でも他の人に見られても良いの?付き合ってる!言いふらされるかもしれないよ」
「別に良いの! 私が、一緒に帰りたいから帰るだけだから! それに君が良いんだったら良いじゃん」
僕は、もう諦めて、帰ることにした。
なんで僕なんかと帰りたがるのか不思議でしかない。
僕が見ても分かるぐらい彼女は、可愛かった1番印象に残っているのは、腰まで有る黒い髪の毛だった
「ねぇねぇ!」
「・・・・・・」
「ねぇねぇ長久くん!」
「ん、あっ! ごめん何か、ぼーっとしてた、なにか言おうとしてた?」
僕は、呼ばれた方を振り向いたら少しムスッて顔した京香が、なにか言おうとしていた。
「もういいの! 」
「一緒に帰ってくれてるから・・・・・・」
今なんか言ったのか僕は、聞き取れなかった
僕は、この時女は、何考えてるのかすこし分からないなって思った。
次の日もまたその次の日朝と夕方に僕の前に現れ僕の生活が変わって行った。この時には、彼女に好意を抱き始めていたのかもしれない
夏休み前のある日
僕が、寝てなくてあんなに怪しがってた一輝があまり反応しなくなってたから聞いてみた。
「一輝!最近僕が寝てないのに、何とも思わないのか?」
「信長は、そんなこと気にするのか、まぁ簡単な事だみんな当たり前に、なってるだけだ! 俺は、疑ってる訳じゃないけど何かあるとは思ってるけど」
僕は、一輝そう言うと一瞬何か知ってるのかと思った。
「長久! お前が言うまで俺は、聞かないから、言えるようになったら言えば良いんだよ俺達はそういう仲だしな!」
一輝こういう性格だから僕は、一緒に居てるんだと思う。
「悪いな、言えるようになったら言うよ」
遠くから僕の名前を、呼ぶ声がした
「長久くん! 帰ろ〜!」
みんな一斉に僕の方を見た。
僕は、やばいと思った。一輝も一緒にいてるのに
「今お前の、名前呼ばれなかったか?」
「ソウカナ〜ははは」
僕は、少し動揺していた、しかも走って近づいてくるじゃないか・・・・・・
京香が、勢いよくやってきて
「ちゃんと返事してよ! 私泣いちゃう・・・よ・・・?」
京香は、一瞬黙ってた。今日は、ひとりじゃない事に気付いて、すると一輝が、話し出した。
「あっ!あの時の公園にいた子だ」
「おい信長! こんな時間まで話していたのは、もしかして待っていたからか?」
僕は、この状況逃れられないと思ったから、とりあえずどういうことか説明した。
「あの日話しかけられてから僕に興味を持ったらしく朝と下校の時一緒なんだよ」
僕は、恥ずかしくなっていた
「まぁ〜お前も男だしなこんな可愛い女の子に呼ばれたら普通の人間だったら仕方ないかもな」
一輝には言っていても、良かったかもしれなかったなって僕は、思ってた
「早く帰ろ〜よ〜!長久くん、じゃないと手、握っちゃうよ〜」
いたずらっ子ぽく言う京香に、僕は、少し少し戸惑いつつ、帰る準備をしていた
「ちょっとま、待て今から帰るからさ今日は、3人でもいいか?」
「別に良いよ! あの時一緒にいたでしょ?私は、気にしないから」
僕達は、学校を後にした。
くるぶしの高さの水が、流れる澄んだ川が、ある公園で僕達は、暑かったので休んでいた
「冷た!?何するんだよ・・・・・・」
京香が、水を僕に掛けて来た
「暑かったでしょ!だからかけたの・・・えっ!? 冷たったいよ〜!!」
僕も、少し躊躇したが、掛け返した。京香も少し困ってたが開き直って掛け合いをしていた。
あの後僕と京香は、道が同じだった為一緒に歩いてた
「やっぱり遊ぶのって楽しいね!長久くんは、どうなの?」
「僕も楽しいと思うよ!」
僕は、こんな感じいつまでも続けばいいのにって思ってた。
「おい
何か、一輝がちゃかしてきた。すると京香も続けて
「そんなに私が、好きなら早く言いなさいよ〜!」
こいつら好き勝手言いやがってあぁ〜もう面倒臭ぇなもう。
「もうすぐ終わるから待て! しゃあねぇな少し飛ばすか・・・・・・」
夏休み明け、僕と一輝いつも通りのメンツに京香を加えた3人でいることが普通になっていた。
最初は周りも驚いている奴らもいたり、京香は、やはり学校では、結構人気だったみたいで僕達に絡んで来ようとしたが、前に喧嘩したひとつ上の人が、とめてくれたあの時は本当に助かった。
昼休みに運動会なんて、何で有るのかって思いながら一輝といつも通り他愛のない話をしていたら、京香が、笑顔で、やって来た。
「二人とも、なんか暗いね〜何かあったの?」
僕達は、さっきまで話していた事を京香に、話したら京香が・・・・・・
「私は、二人とも頑張って欲しいけどな・・・・・・」
「俺は、まぁそれなりにやるで!」
簡単に乗せられてる一輝を他所に、京香が、僕の耳元まで寄ってきて小声喋りだした。
「長久くん・・・・・・頑張ってね」
「・・・・・・」
僕は一瞬止まっていた。
「二人ともまた後でね!」
運動会の結果は、良くも悪くもない結果だったが僕達はそれなりに良かったと思う
「お疲れ様! 二人とも運動会楽しかったね」
「楽しかったな! 信長お前が珍しくがんばってたじゃん」
「うるせえよ・・・・・・」
僕は照れ隠しで反対向いてたら京香が、僕の方向いて
「かっこよかったよ頑張ってたね!」
僕に、こんなこと言ってくれたのは、親以外では、京香しか居なかったからこの時既に堕ちていた
それからは、特に何も無かったが、ひとつだけ変わっていた事が有った僕は、気づいていなかったが、京香が、気づき始めていた
それは、冬のある日ふたりしかいない朝に訪れた。僕は、寝ようとしていたのだが京香が、話しかけてきた。
「なんで、最近私が、話しかけたら素っ気ない態度取るの?」
僕はそんなつもり無かったというか意識しすぎて顔が見れてなかったからバレていたのかな・・・・・・
「そんなつもりじゃ無かったんだ僕は・・・ただ」
「ん⁉︎ ただ、なに?」
「京香・・・・・・君のことが僕は、好きだったんだ」
言ってしまった・・・・・・言わないでおこうか迷っていたが、やはり言わない方が、しんどかったしこんな機会でもなかったら言えなかったから
「やっぱりね・・・・・・そうなのかなって思ってたよ」
僕は京香の言葉に少し考えてたが、やはりバレてたみたいだ
「私も好きだよ・・・好きだったよ・・・でもね付き合うこと出来ないんだ」
「私もうすぐ引っ越ししないと行けないから」
僕は、京香が、涙を流していたので見てられなくなって自然と抱きしめていた。
ここで僕が、逃げ出したら行けないって事を小さいながら思った京香が、僕のことを嫌いでダメだったわけじゃ無かった事それだけが、一番の救いだった。
春休み前の京香といられる最後の日校門前で、待っていた。
「約1年だったね長久くん楽しかったよ・・・・・・私あんなに楽しかったこと学校では、無かったと思う」
「ありがとう」
僕は、何も言えなかった、ただ聞いていることしか出来なかった
「信〜、長すぎだぞ! やっとだな俺も中々恥ずかしかったんだが」
俺は、そんなことほざいてる一輝を無視した
「私も凄く恥ずかしかったのよ・・・・・・1番恥ずかしいのは、彼でしょうけど・・・・・・うふふ」
相変わらずコイツらは、俺に仕返しでも考えてるのか・・・・・・
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